朝日岳〜雪倉岳(1日目) 2/2
いろんな花が咲いている。
これ、なんて言う名前かなぁ?
これ、見たことある!なんて思いながら歩く。
漸くコルに出ると…、
栂海新道の文字が!
来たー!といった感じ。
ここ数年来の目標である、日本海から上高地までを細切れながら繋ぐという
計画で、残された区間は、今回歩く予定の吹上のコル〜三国境、
烏帽子小屋〜南真砂分岐、そして、この栂海新道。
それだけに、栂海新道の文字をみただけで、ちょいとコーフン。
この道を歩いて、海まで出てみたい!
そんな思いを強くした。
「ツガミ」の文字のある岩の先までみにいったが、
ゴール地点の親不知は、当然みえる筈もなかった…。
静かなコルから、未踏の道に思いを馳せる。
しかし、その時間も本当は僅かばかり。
電波が入ったので、朝日小屋に、今更ながら予約の電話を入れる。
だが…、どういうわけか、繋がらない。
果たして、これは小屋側の電話に問題があったらしいと、
後で知ることとなる。
電話は半ば諦め、朝日岳へ。
朝日岳頂上。
コルからは、コースタイムなんか全くあてにならないほど、
あっさり到着。
素晴らしい眺め!
と言いたいとこだが、白馬方面は雲の中。
しかも、モクモクとした…。
朝日岳の方が電話は繋がり易いんじゃないか!?という淡い期待はすぐに消えた。
全く繋がらない。
なので、気持ちを入れ替え、なるべく早く小屋に着くことを目標とする。
山頂滞在もそこそこに、小屋に向かう。
すると、また雷鳥が!
今度はちょっと大きい子供を連れていた。
中学生くらいか!?(笑)
(写真は、母雷鳥ですが…。)
のんびりする雷鳥親子の脇を通り、小屋へ。
赤い屋根の小屋が、いい雰囲気です。
小屋のすぐそばでは、チングルマの群生が!
朝日小屋。
しっかりとした造りです。
到着してすぐ宿泊を申し込み。
予約の有無を訊かれたが、吹上のコルから電話してみたけど
繋がらなかったというと、それはこっちの電話が調子悪かったみたいと、
予約無しを全く咎められることなく、あっさり泊まれることになった。
泊まれないことはないと思っていたが、
予約しないことに関し、嫌な顔されたらイヤだなと思っていたので、
内心ホッとした。
まぁ、ちゃんと電話することを試みたし、
11時という早い到着だったので、混雑予想時の飛び込みでも、
嫌な顔されなかったのかもしれない。
この早い時間の到着が印象に残ったのか?
以後、小屋主はいろいろと親切にしてくれたり、
顔をおぼえてくれたようだった。
早い時間の到着で、やることといったらコレしかないでしょ!
ということで、すぐにテラスでビール。
真っ昼間から飲むビールは最高だった。
雲はどんどん湧いてきていたけど、夏の陽射しも同時に照り付けていたので、
グショグショになったシャツを干したら、すぐに乾いた。
早期到着は、こんなメリットもあるよね。
ビールを飲んで、軽く酔った後は、未だ静かな山小屋で昼寝。
ここ数日の拷問のような仕事の日々と、前夜の深夜までのドライブで
かなり疲れが残っていたが、その疲れも一気に吹っ飛んだ気がした。
夕食。
噂にはきいていましたが、刺身の昆布〆、おでん、ホタルイカの沖漬け、
山芋、茶そば、鶏肉の甘酢あんかけ!?と種類豊富で、かなりウマかった。
山小屋ごはんの中でも屈指の豪華さだと思う。
また食べてみたいな。
何時から降り始めたのだろう?
夕方になる前に降り始めた雨は、日没前にはやんだ。
そして、ちょこっと夕陽をみせてくれた。
明日晴れますように、そして、三国境、いやいや、そこから白馬大池、
蓮華温泉へと無事に歩けますように…。
[コースタイム]
蓮華温泉(-/5:50)〜瀬戸川橋(6:37)〜ひょうたん池(7:06)〜
白高地沢橋(7:11/7:20)〜花園三角点(8:06)〜
花園三角点先水場(8:12/8:22)〜白高地水場(9:04/9:12)〜
吹上のコル(9:44/9:59)〜朝日岳(10:22/10:25)〜朝日小屋(10:55/-)