寅次郎がゆく!

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北岳(1日目)

揺れるバスの中、俺はプレッシャーに押し潰されそうになっていた。
果たして、俺に歩き通すことができるのか?
果たして、無事に帰れるのか?生きて帰れるのか?と…。

雲の中、北岳は姿を現すことはなかった。
相手の姿が見えないだけ、不安はより一層大きくなった。
侘しい”最後の晩餐”を済ませれば、やがて朝が来て、
俺は地獄、或は天国へと向かうのだろう。
朝が来るのが怖かった。

少年だった。
山歩きをはじめて三ヶ月と少し。
体力もない、経験もない。

けれども、俺は自分の限界を見たかった。
そこで見られる眺望よりも自分の限界を見たかった。

俺の初めての3000m峰は北岳だった。

時は流れ、少年はオッサンになった。
あの時感じていた怖れは、今では笑い話でしかない。
俺は、あの夏の少年に思いを馳せた。
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バス停から登山口の広河原山荘に向かう途中、北岳の勇姿が見えた。

こんな風な風景だったのか!と今更ながら驚く。
登山道は、標高差約1600mを一気につめる。
上高地〜横尾のような林道歩きがないだけ、かえって楽そうだ。

少年の日に畏怖していた山の大きさは、
今ではその山の懐の大きさのように感じられ、気分が高揚した。



朝の4時に家を出て、登山口の広河原山荘に着いたのは9時少し前。
さすがに、登山者の数は多くない。

登山道脇は未だ緑が力強い。
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沢沿いの登山道を歩いてゆく。

こんな道だったっけ!?
初めて歩いた道のように感じる。
少年の日の記憶は完全に欠落している。

もっとも、それは無理ないか?
あれから多くの月日が流れている。
それに、あの時はヘッドランプを点けて、必死に歩いていた筈だ。
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それほど寒さは感じていなかったのだが…、日陰では落葉が凍えていた。

何度も渡る沢に架かる橋も、どれもがうっすらと凍っていた。
滑って転けないように、慎重に歩く。
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大樺沢が近付いてきた。
さすがに、雪渓の姿はほとんど見られない。

自分のまわりに目をやれば、樹々が色付いている。
それだけ標高を稼いだということか。
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登ってきた道を振り返ると、鳳凰三山の稜線がくっきり見えた。
鳳凰三山の白砂、そして青い空が眩しい。

あの頃はこんな景色を楽しむ余裕はなかった。
下を向き、ただただ前に進むだけ。
もっとも、こんなに晴れ渡ってはいなかったけど…。
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崩れた雪渓

もう秋だったとは言え、意外だった。
雪渓は崩壊し、廃墟のような物淋しさを感じた。

少年の夏、雪渓は圧倒的迫力に満ちていた。
そして、そこから流れ出す水は少年達の喉を潤した。
それはボーナスのようなものだった。

「水を飲むとバテる」といったような誤った考えが正しいと信じられ、
休憩ごとに”ポリタン”の水を飲み回し。
発汗量よりも明らかに少ないと思われる量しか摂れず、
おそらくは脱水症状一歩手前の状態の少年達を甦らせた。

あの時オアシスに見えた大きな雪渓は、今やその姿はないが、
それでも水は必要にして充分流れていた。
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ダケカンバは白い姿を晒していた。
その木肌も美しい。
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バットレス

青空を背に、岩々が光り輝く。
岩肌が力強い。
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目を凝らすと、バットレスに取り付くクライマーの姿がいくつも見え、
彼等の繰り出すザイルが蜘蛛の糸のように見えた。
(この写真では判別不可能ですが…)
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上部左俣

ここで沢の水を2ℓばかり汲む。
さすがに水は冷たい。
手を浸すと、すぐにジンジンしてきた。

この辺まで来ると、空気もかなり冷えてきた。
吐息も白い。
やはり、秋の山だ。

水を2ℓ汲むと、当然、その分だけ重くなった。
それに比例して、足取りも重くなった。

それでも歩いてゆくと、梯子が現れた。
梯子の上の広場では、カップルが食事の準備をしていた。
挨拶を交わし、なんとなく立ち話。
どういうわけか、話がはずみ、気付いたら20分も話込んでいた。
立ち話というよりは、もはや、立派な休憩となっていた。(笑)

このカップルとは、北岳山荘でも御一緒することとなる。
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綺麗な紋様の氷

氷の下では、水が流れ落ちていた。
上から下へと一瞬にして流れ、消えてゆくその様は、流れ星を連想させた。
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八本歯のコルの標識が見えた。

そこに立てば、間ノ岳が見える筈。
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果たして、コルからは間ノ岳へと続く稜線、そして、本日の宿、北岳山荘が見えた。

南アルプスは、さすがに山がデカい!
その大きさに、あらためて感動する。
暫し見入りたいところだが、稜線に出ると、
風が少し強くなり、さすがに寒い。

インナーの選択ミスだったようだ。
風が吹くと、汗冷えして寒いのだ、
歩いていれば、それほどでもないのだけど…。

とは言え、ここから更にペースが鈍化する。
足を前に進めようにも、なかなか進まない。
完全にダメな状態。
パワーが全く出ない…。

荷物はその時ほど重くはないが、気持ちはあの時と同様に重くなった。

どうして、ペースが上がらないのだ!?
単に体力不足か?
休み過ぎか?
それに伴う体の冷えか?
睡眠不足か?
いやいや、単にカロリー不足か?

そう言えば、朝から口にしたものは…、
起き抜けにバナナ1本、芦安の駐車場でバナナ1本、二俣でおにぎり一個、
あとはチョコと飴を口にしたのみ。
普段の食生活よりも、いろんな意味で、遥かに乏しく、淋しい。

何やってんだろう?俺…。
ガス・ストーブも、水も、お湯を入れればすぐにできる食料も、
全てがちゃんとあるのに…。

仮にカロリー不足が原因でペースが上がらないのだとしたら、
今の俺はかなり間抜けだ。
疲れ過ぎて食べ物が喉を通らないというわけではないのだから…。

それでも、そのカロリーを満たす為に何かを作る気にはなれなかった。
ペースがあがらないまでも何とか頂上には立てると思ったし、
小屋にも行けると思ったからだ。
けれど、何も摂らないのはマズいので、
チョコとナッツ類をやや大目に補給し、動力源とした。

八本歯のコルからは、岩稜帯となる。
北アルプスの天狗池の上の氷河公園の雰囲気になんとなく似ている気がした。
こんなだったんだぁ…と軽く驚く。

あの頃は、登るのに本当に必死で、景色を眺める余裕もなかった…。
まぁ、あったとしても、この辺はガスに包まれていたっけ…。

大きな岩と木製の大きな梯子の中を歩き、高度を稼いでゆく。
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しっかりと作られてはいるが、この梯子がイヤらしい。
結構登り辛く、鎖場の方が楽に思える。
バランスも案外とり難いので、大きな荷物の時はイヤだろう。

それにしても、こんな木製梯子はあの頃もあったと記憶しているけれど、
よくぞこんな所を体力も経験もない少年が登ったもんだ。
あの時は25kg近い荷物を背負っていた筈だし…。

今では、おそらく半分位の荷物の重さだから何とかなっているけど、
同じ荷物じゃ、かなりキツいだろうなぁ。
というよりは、無理か…。

そういう意味では、あまり自分の衰えを認識したくはないが、
感覚的には、おそらく自分の体力のピークであろうと思われる、
高校3年時の60%くらいか…。

かなりの衰えを実感し、淋しい気持ちになった。
けれども、そんなことを思っても始まらない。
一歩一歩進むのみ。

そうこうしているうちに、すぐにトラバース分岐に出て、
もう一踏ん張りすると、吊り尾根分岐に出ていた。

風はさっきより強くなった、
寒い。
じっとしていると鼻水が出てくる。

ここでザックをデポし、空身で頂上に向かってもいいのだが、
荷物を背負っていた方が背中があたたかい気がして、
そのまま背負って歩いた。

山頂へ向かう途中、コルの先で俺を抜いていったおにーちゃんとすれ違う。
その日、地蔵から来たという彼は、重い荷を背負っているにも関わらず、
足取りは軽く、かなり早かった。

冷たい風に吹かれながらも、景色を楽しみながら歩いてゆく。
時間は早くはないが、まだまだ登山者の姿が多く見受けられた。

結構登山者がいるということは…、本日の宿、北岳山荘の
混み具合が気になる。
せめて、一人布団一枚で寝られるくらいの混雑状況ならいいのだが…。

山では基本的に登り優先だが、立ち止まって下山者を待っていると、
その人は、俺がカップルと話していた時に子鹿のような軽い身ごなしで
颯爽と駆け抜けてゆくおねぇさんだった。

その身ごなしに感心して、話しかけると、
彼女は北岳山荘の元バイトで、山荘に遊びに来たとのこと。
「荷が軽いから…」と謙遜していたが、いや〜、それにしても早い。
本当に子鹿のような身ごなしの軽い、笑顔も眩しいおねぇさんだった。

山を歩いていると、色んな人に会う。
挨拶しても挨拶すらかえしてくれない人、
挨拶にプラスして笑顔のボーナスまでくれる人。

人それぞれ色んな状況(体力とか)があるとは思うが、
やはり、笑顔の返事は気持ちいい。
自分もそうしなきゃ!と思わせてくれる、そんな笑顔だった。

ここで無形のパワーをいただき、もう一踏ん張り。

山頂の標識!?が見えた。
と思ったら、山頂手前の標識だった。
山頂は、その更に奥だった。

思いの外、山頂には人が多かった。

初めて見る、北岳山頂からの展望。
遠望はきかないが、間ノ岳方面、仙丈ヶ岳、鳳凰三山がくっきりと見える。
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北岳山頂付近(下の標識)より間ノ岳方面を望む。

標識は古いままだ。
いつだったか忘れたが、測量後、北岳の標高は3193mとなった。
古いままの標識が僅かな思い出を呼び起こす。
(ちなみに、以前は3192mとされていた。)

あの夏、俺が北岳で見たものは、ガスに包まれた白い世界と標識のみ。
覚えていることといったら、山頂で食べた林檎がウマかったこと、
今日はもう登らなくていい、そして、ここまでは無事だったという安堵の気持ちだけ。

喜びも感じられない程疲れていた。
日本第二の高峰に登ったことなんて、正直言って、どうでもいいと思っていた。
帰りたかった、ひたすら家に帰りたかった。
少年はひたすら故郷を思っていた。

今となっては笑ってしまうが、
あの時は本当にプレッシャーに押し潰されそうになっていた。
その感情を忘れ得ぬ程、今も鮮明に覚えている。
それ程少年には貴重な体験だった。

今回の山行後、その時の夏山縦走(北岳〜塩見岳)の
山行記を読んでみると、自分だけでなく、
同期の人間もみんな、相当に追いつめられていた。

あの夏、少年は地獄を見た。
あの夏を越えた少年達に、それは何をもたらしたのだろう?
それは…。
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ブロッケン現象

山頂からバットレス方面に目をやると、雲があがってきていて、
まあるい虹の環が出来ていた。
久々に見るブロッケン現象。
手を振ると、環の中の影もそれに応えた。
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比較的天気はいいが、間ノ岳くらい迄しか見えない。

こちらの標識も3192mのままだ。

山頂で少しはノンビリしようと思ったが、結構寒い上に、
それまでに休憩し過ぎのような気がしていた。
なので、少し休んだのみで、すぐに北岳山荘に向かった。
(その感じは正しかった。あとで調べてみたら、
明らかな休憩だけでも、この日の全行程の1/4にも及んでいた…。)
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山頂から尾根伝いに北岳山荘へと向かう。

結構険しい道だ。
そう言えば、この道は初めてだった。
以前はトラバース道分岐にザックをデポし、頂上に行ったので、
結局はトラバース道を歩いたのだった。

尾根道とは言え、基本的には仙丈ヶ岳側を歩く感じ。
日陰ということもあり、やはり、寒い。
いつ降った雪だろうか?
雪は少し積もっていた。

時折、尾根の反対側のトラバース道が見えるところを歩いた。
登山者の姿が目に付く。
八本歯のコル手前で話をしたカップルの姿が見えた。
お互い無事に小屋に着きそうで、一安心。

小屋に着くと、宿泊受付前に小さな列が出来ていた。
かなりの混雑だろうかと思ったが、果たして、この日は一人布団一枚で、
ぐっすりと眠ることができた。

八本歯のコル手前で話したカップルとは、
寝場所が隣り合わせで、話が盛り上がった。
また、隣の布団の、大阪からみえたおじさんとは一緒にビールを飲んで、
おつまみまでいただいてしまった。
おじさん、どうもごちそうさまでした。
カップルのお二人、どうもありがとう。

この小屋には初めて泊まった。
この場所には泊まったことは当然あったのだが、前回はテント。
あの夏のテントからすれば、遥かに快適だった。
当然と言えば当然だが…。

北岳山荘と言えば…、ここで火傷したなぁ…。
その日、食当(食事当番)の先輩Fが高山病で飯を作れないとか”ヌカし”、
疲労困憊ながらも俺が代わりの食当になった。
石油ストーブの調子が悪く、火の勢いが悪い。
中途半端に点いた火が消えたので、ストーブの部品を軍手で持った。
すると、ナイロン軍手は融け、おまけに指の皮膚までとけた。
髪の毛1〜2本分くらいの太さで、長さ5mm程度だったが…。
水は無駄に出来ず、応急処置として”ポリタン”に指を押し付け、
火傷したところを冷やしただけだった。
その傷は、今は指紋だか傷だかわからなくなっている。

ちなみに、そのFと俺、翌日の幕営地にて…。
「誰だ?食当は!」
「あっ、俺です。ちょっと片付けているので待って下さい」
「そんな片付けなんかいいから、さっさと飯作れ!食当だろ!」

ハ〜、"食当"だとな!?
心中、俺はライトにキレた。
テメェは前日ヒーヒー言って、”食当”なのに飯も作れず、
疲労困憊の1年に作らせておきながら、感謝の言葉一つ述べられず、
次の日になりゃこのザマかよ!と…。
昨日やってもらったから俺が代わりにやるよとか言えねぇのかよ!
実力(体力)もねぇクセに、年中威張り散らしてやがって!

山岳部とはシビアな世界だ。
(少なくとも、我が母校はそうだった。)
どんなに下界で威張っていても、山でバテりゃメンツは丸潰れ。
(それが一度ならいいけど、何度もやれば体力がないと見なされる。)
下界にいたって、トレーニングで体力の有る無しは如実に現れ、
それは一つの評価基準となる。
ちなみに、下界でのトレーニングは中距離走や
歩荷(ボッカ:荷物を背負って階段の昇り降りをすること)だった。

入学時こそ、俺はFに中距離走でも歩荷でも勝てなかったけれど、
高校入学後初めての冬を迎える頃には、
もはやFは”完全に”相手ではなくなっていた。
体力がないのは仕方ないけど、いつも威張り散らすFの態度に
腹を据えかねていた俺は、冬以降Fの言うことをきかなくなった。

実力もねぇクセに徒に威張り散らす人間、
テメェの理屈でのみ生きている人間は、あの頃からずっと大嫌いだった。

話が逸れた。
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夕食のおかず

ささやかではあるが、どれもあたたかく、ウマかった。
また、少し濃い目の味付けが、疲れた(塩分不足の)体に
心地良くしみた。
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肉じゃが(一杯をシェアするカタチだった。)

これまた濃い目の味付けだったが、ウマかった。
ご飯にぶっかけて食べると、丼一杯いけそうだった。

セルフ式の片付けコーナーに食器を下げにゆくと、
山頂下で言葉を交わした、子鹿のようなおねぇさんが手伝っていた。
彼女は「山荘に遊びに来た」と言いつつ、キビキビと働いていた。
その日登ってきたばかりというのに、一生懸命働くなんて本当にえらい!
山荘に着くなりビールを飲んでいたオッサンは、感心することしきりだった。

夕食後も、東京からのカップルと大阪のおじさんと俺の4人で、
寝る迄山の話で盛り上がっていた。

言い知れぬ不安の中、テントで眠った15の夏。
あれから多くの月日が流れた。
再び訪れたその地は、いい人々と出会い、楽しきものとなった。
体力的には、あの頃と同じく、おおいに反省点があったけれど…。


2日目に続く(読む)



[コースタイム]
広河原山荘(8:49/9:06)〜1975m地点[二俣迄1h](10:06/10:21)〜
二俣(10:55/11:07)〜上部二俣(12:06/12:22)〜最初の梯子上(12:38/12:58)〜
2945m[八本歯のコル上](13:38/13:54)〜トラバース分岐(13:59/14:05)〜
吊尾根分岐(14:20/14:23)〜北岳頂上(14:41/14:55)〜北岳山荘(15:27/-)
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Commented by takebow at 2009-10-21 20:24 x
お久しぶりです。北岳行かれたんですね。スゴイ力作のレポートに感動してます。続編も期待しております。高校の時と途中の風景も変わったとは思うんですが、山頂のガスの向こうにあった風景は変わっていないと思います。
個人的には山小屋のおかずが豪華になっているのに吃驚しました。
Commented by torajiro-joshu at 2009-10-21 21:29
★takebowさん、こんにちは。
お久しぶりです。

ハハハ…、極私的な駄作を読んで下さり、ありがとうございます。

北岳に行ってきました。
本当は農鳥にも、仙丈ヶ岳にも行きたかったんですけどね…。

山の風景は、正直言って、変わったかどうかわからないほど、
自分の中の記憶の多くが欠落していました…。
「山頂のガスの向こうにあった風景」はどうなんでしょう?
いい意味で変わってなければいいのですが…。
風景も、その時の人の気持ち(生き様)により、
見方が変わってしまいますからね…。

北岳山荘は、夕飯も朝飯もすごくウマかったです。

続編、暫しお待ち下さい。
Commented by けろぼうず at 2009-10-21 23:23 x
力作の極私的山行記、しっかり読み込みました。
とても面白かったです。

そもそもプレッシャーに潰されそうなほど追い込まれてしまう
山登りに、恐らく強迫観念に近い思いも抱きながら頑張った
少年時代の寅さんには脱帽します。

しかし今山登りに求めているものは、おおよそは楽しむためという
目的に集約されるかと思いますが、少年の頃は何のために山に
登るんでしょうかね。

景色を楽しむほど年を取っていないし、過程を味わう人生経験もない。とすると、やはりスポーツに準ずる感覚、達成感とかなのかな。

続編も楽しみにしております。



Commented by あひる at 2009-10-22 01:10 x
うーむ、単なる山行記に非ず。
思わず寝るのも忘れて読みいってしまいました。
過去の寅次郎さんを垣間見た感じです。

八本歯のコル側は通った事が無いので興味深かったです。
北岳山荘は食事もなかなか良いですねー

それにしてもヘバッタ時はヘコみますよね。
"どうした自分?"って・・・
次にそれを克服する事が出来るとステップアップ+
精神鍛錬が出来たことなのでしょうか・・・

「理屈でのみ生きている人間」・・・はい、寅次郎さんに同感です。
現場・現物・現実を直視しないといけませんね。

続編は子鹿ちゃんとの逃避行??(って何で・・・・(^^;)
Commented by 根岸 秀平 at 2009-10-22 20:11 x
前々総理ではありませんが「感動した」です。
私の北岳の思い出は、広河原から御池小屋・小太郎尾根経由で山頂に向うコースか、御池小屋からバットレスへのルートでした。
小太郎尾根ルートは縦走で、40キロ以上の重荷を背負った苦しさだけの思い出。
バットレスルートは、核心部「マッチ箱」の緊張感と、越えた安堵感だけが思い出です。
こんなに素晴らしい写真やコメントなんて、撮れも書けもしませんでした。
おかげで、再び北岳の思い出が甦ってきました。
ありがとう。
そして近々「北岳へ」と言う話しが、軽井沢仲間から沸き起こってます。
行きたいけれど、辛い思い出ばかりの北岳。
体調と相談しながら、決めたいと思います。
ありがとう。


Commented by torajiro-joshu at 2009-10-22 22:20
★けろぼうずさん、こんにちは。
駄文、読んで下さり、ありがとうございます。

>そもそもプレッシャーに潰されそうなほど追い込まれてしまう
山登りに、恐らく強迫観念に近い思いも抱きながら頑張った
少年時代の寅さんには脱帽します。

強いプレッシャーを感じたのは、
単に体力も経験もなかったからだろうと思います。
ですから、「脱帽し」ていただくなんて、畏れおおいです。

「強迫観念」…、たしかにそうかもしれません。
登らざるを得なかったというのは多分にありましたから…。(笑)

>しかし今山登りに求めているものは、おおよそは楽しむためという
目的に集約されるかと思いますが、少年の頃は何のために山に
登るんでしょうかね。

なんの為だったんでしょう?(笑)
なんだかんだ言いつつ、山が好きだったんでしょうね。

>景色を楽しむほど年を取っていないし、過程を味わう人生経験もない。とすると、やはりスポーツに準ずる感覚、達成感とかなのかな。

「達成感」…、それはあるでしょうね。
二次的(山でバテないという意味において)なものとして、
持久走が早くなればいいと言うのもあったかもしれません。
Commented by torajiro-joshu at 2009-10-22 22:32
★あひるさん、こんにちは。
「逃避」して〜!(爆)
いや、本当に素敵なお嬢さんでしたよ。(笑)

駄文に付き合っていただき、ありがとうございました。
あんな風な少年でした。(笑)

>八本歯のコル側は通った事が無いので興味深かったです。
北岳山荘は食事もなかなか良いですねー

すみません。
「八本歯のコル」のところ、拙文じゃ良くわからないですよね…。
それより、あひるさんは、八本歯のコルはバットレスから
良く見たんじゃないですか?
あんなところに行く人、ある意味、”ヘンタイ”です。(笑)

北岳山荘の食事は良かったですよ。(笑)

>それにしてもヘバッタ時はヘコみますよね。
"どうした自分?"って・・・
次にそれを克服する事が出来るとステップアップ+
精神鍛錬が出来たことなのでしょうか・・・

次回の山行で「ステップアップ」したいです。
ちょっと不安要素もあり、心配なんですが…。
Commented by torajiro-joshu at 2009-10-22 23:33
★根岸秀平さん、こんにちは。
ジュリ君の具合は如何でしょうか?

駄文にお付き合いしていただいた上、褒めていただき、
ありがとうございます。

>私の北岳の思い出は、広河原から御池小屋・小太郎尾根経由で山頂に向うコースか、御池小屋からバットレスへのルートでした。
小太郎尾根ルートは縦走で、40キロ以上の重荷を背負った苦しさだけの思い出。バットレスルートは、核心部「マッチ箱」の緊張感と、越えた安堵感だけが思い出です。

さすが、根岸さんです!
僕なんかとは格が違います!

バットレスは、この日、大賑わいだったようです。
下からみると、本当に迫力ありますね!

小太郎尾根ルートを40kg以上の荷物を背負って…というのも、
かなりキツいですよね。
僕だったら、絶対ダメですね。
今はもう思い荷なんて背負いたくないし…。

>そして近々「北岳へ」と言う話しが、軽井沢仲間から沸き起こってます。
行きたいけれど、辛い思い出ばかりの北岳。
体調と相談しながら、決めたいと思います。

お忙しいでしょうが、日程と体調と相談した上で、
久々に山頂に立てるといいですね。
立てたとしたら、きっと今度は”良い思い出”に変わりますよ。(笑)
Commented by torapoe at 2009-10-23 13:31
北岳、20代の頃に一度行っただけですが妙に懐かしい風景です。
林道や梯子やらは整備されたりしますけれど山はやはり不変なんですね。
寅次郎さんのようなベテランの方でも厳しい所なんだなぁって改めて感じました。
私はあちこちの山でバテてましたが、北岳の時のバテ方は半端じゃありませんでしたっけ。
幕営のつもりがあまりの強風の為、小屋に素泊まりとなったり、忘れがたい思い出がたくさんある山でもあります。
Commented by torajiro-joshu at 2009-10-23 23:16
★とらぽぉさん、こんにちは。
とらぽぉさんも登ったことがあるのですね。
北岳、シブい魅力のある山といった感じではないですか?(笑)

山はたしかに「不変」でしたね。
静かに俺を受け入れてくれた感じでした。

ところで、私、ベテランでもないです。
ただ、長くやってるだけですよ。
そして、今回の北岳…、「難しい」というよりは、
自分で難しくしたという感じでした。
ちょっと間抜けでしたね。

とらぽぉさんの北岳の思い出も結構ヘビーなんですね。
でも、それが、いい意味での経験となったのでしょうね。
Commented by チーム武尊山 at 2009-10-24 23:34 x
こんにちは。今日10月24日武尊山頂上でお会いした女2人男1人のグループのうちの一人です。今日は曇っていたものの、頂上からの眺めは美しく幻想的で山の素晴らしさを再認識しました。ところで私(女)はまだ山を始めたばかりで今日が初めての2000m越えでした。そして、道中で来年は北岳にチャレンジする!!と宣言したところでした。なので寅次郎さんが最近登られたとのことで、これは何が何でも登らなければ、と思いを新たにさせられました。またブログに遊びに来ますねー。
Commented by kaochan at 2009-10-25 02:07 x
こんばんは。
小説を読み終えた感の心地よい気分を
また味わえました。
少年時代の思い出と今回の登山レポートと、
寅次郎ワールドにどんどん引き寄せられます。
体を作らないと・・・という記事からそう時間が経っていない
気がしますが、北岳に登ってしまうなんて、凄いですね。
「二日目」も楽しみにしています。

Commented by torajiro-joshu at 2009-10-25 09:30
★チーム武尊山さん、こんにちは。
ようこそ!
こちらでは、はじめまして。(笑)
早速のコメントありがとうございます。
また、山頂での”合唱”、写真撮影、ありがとうございました。(笑)

昨日は天気的にはイマイチでしたが、360°、墨絵のような世界が
広がり、なかなかに展望を楽しめましたね。

ところで、昨日が「初めての2000m越え」でしたか!?
そんな風には見えませんでした。
表情も生き生きとされてましたし…。

さて、「来年は北岳」ですか。
どのようなルートをとられるかわかりませんが、天気に恵まれれば、
頂上からの展望は昨日よりも更に楽しめるかもしれません。
是非、天気のいい時に登頂してみて下さい。(笑)

気軽に、また拙ブログに遊びにきて下さい。
(すみません。その時に、どちらの女性かおっしゃってもらえれば、
「あ〜、あちらの方ね」とイメージが膨らむので、差し障りなければ、
仰って下さい。よろしくお願いします。)
Commented by torajiro-joshu at 2009-10-25 09:43
★かおちゃんさん、こんにちは。
長々と駄文にお付き合い下さり、ありがとうございます。

北岳というと、自分にとっては初めての日本アルプス、
初めての3000m峰だったので、とても印象深く、
その時の思い出抜きには語れないんですよ。
まぁ〜、今回も”極私的”な色合いが強いですね。(笑)

>体を作らないと・・・という記事からそう時間が経っていない
気がしますが、北岳に登ってしまうなんて、凄いですね。

いやいや、メタメタでした…。
ハンガーノックもあったんでしょうが、体力的に、
あれはマズいと思っています。
本当に鍛え直さないといけないです…。
by torajiro-joshu | 2009-10-11 23:59 | 山歩き | Comments(14)

私、寅次郎の好きな山、温泉、食べ歩き、愛犬(パグ)等に関して気ままに綴っていきます。


by torajiro-joshu