寅次郎がゆく!

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裏妙義縦走

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”丁須の頭”の肩部分の、僅かたたみ一畳位の岩の上に立つあひるさん
正面には表妙義の”魅惑的なギザギザ”が綺麗に見えていた。
この岩の上に行くには、約50cm幅で、長さ1m程の
極めて細い岩場を通過せねばならない。
風の強い時にはとてもスリリングだ。
落ちる方向によっては、必ず死に至るであろう危険な場所だ。
僕らがそこにいた時は結構強い北風が吹いていた。
後で、それは今シーズン初の木枯らしだと聞いた。

そして、僕らは、木枯らし1号の吹く中で…、



あずさ2号を熱唱した。(←古過ぎです…。そして、熱唱したのはウソです。)


基本的に、僕はいつも単独で山にゆくが、
今回はブログを通してお知り合いになれたシショウさん、あひるさんと、
あひるさんのお友達のHさん、Oさん、しまちゃんと御一緒させて
いただくこととなった。

あひるさんとは2週間前の天狗岳で偶然すれ違ってはいたが、
正式にお会いするのは今回が初めて。
シショウさんともお会いするのは初めてだが、
ブログやメールを通して交流させていただいていた為、
シショウさんともあひるさんとも初めてお会いした感じではなく、
昔からの知り合いのように感じられた。
また、あひるさんのお友達のHさん、Oさん、しまちゃんとも
天狗岳ですれ違っており、あちらもこちらも互いに見覚えがあるということで、
すぐに打ち解けることができた。
よく考えれば、初めてお会いする方達ばかりであったが、
山が好きな者同士ということで、いつの間にか楽しいパーティが出来上がっていた。

11月にしては暖かく感じられる朝、僕らは丁須の頭に向けて、
和やかに妙義の国民宿舎を発った。

一週間前から気にしていた天気も、当日になってみれば案外良さそうで、
猫の目のように変わった天気予報を笑い飛ばせるような感じだった。
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国民宿舎からは緩やかな樹林帯を登ってゆく。
樹の間から漏れる光が段々と強くなっていた。

登山道はいつしか巨岩のゴロゴロする谷の様相を呈してきて、
鎖も目につくようになる。
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雨が降ったらイヤらしいであろう、岩でできた谷をつめてゆく。
すryと、空が開け、いつの間にかコルに出ていた。
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落葉を踏みしめながらトラバース気味に登山道をゆく。
時折目につく紅色が鮮やかだった。
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遠く榛名の山々が美しい。
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丁須の頭手前のトラバース。
とは言うものの、この山はトラバースが非常に多い。
(一体どこなんだか説明し難い…。)
そうこうしているうちに丁須の頭の直下に来ていた。
さっきまではさほど風は感じなかったのだが、
そこまで来たら風を強く感じるようになる。
動いていれば寒いというほどではないが、立ち止まると
浅間から吹き下ろすであろう風に体温を奪われ、とても寒い。

丁須の頭の肩からはとても見晴らしが良く、冒頭の写真のように
表妙義のギザギザがとても綺麗だった。
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丁須の頭の肩部分より妙義湖方面を望む。
安中・高崎方面も綺麗に見えていた。

丁須の頭に登るかどうか…、とりあえず基部まで登ってみた。
その基部もさほど広くはなく、立っている人5〜6人でいっぱいだろうか。
余裕を持って動くには3人はいいところかもしれない。

丁須の頭に登るかどうか、基部から頭を見てみた。
登れないことはないだろうと思った。
けれど、あひるさんも言われていたが、オーバーハングがイヤらしく、
その為に鎖と岩が密着し、指を入れる隙間がかなり小さい模様。
また、支点がどうなっているか全くわからないで鎖に全体重、
はたまた全人生をあずけるにはリスクが多い。
更には、基部に取り付いた頃からすごく風が強くなり、
体があおられるようになる。
思案するまでもなく、あっさり諦めることにする。

その代わりと言ってはなんだが、冒頭の写真のあひるさんが立っておられた
岩場にちょこっと行ってみる。
風がなければ特別怖いとは思わなかったが、
風が強いととても怖い。
もっと詳しく言うなら、突風が怖い。
風に対して身構える隙もないからだ。
転がり落ちれば、多分人生からも間違いなく転がり落ちる、
そんな岩場だったが、そこから見た展望は抜群だった。
まぁ、肩の部分とはたいして変わらないけど…。
おそらく気分のモンダイといったところでしょうか?(笑)
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そんな岩場に…、しまちゃんが…。
スルスルッと行ってしまいました。
スゴい度胸です!
でも、突風は本当に怖いから、以後はくれぐれも気をつけましょうね。

丁須の頭で大休止をし、Oさん、しまちゃんが下さったラスクを美味しく
いただきながら、展望を満喫した一行は烏帽子岩方面に向けて出発する。
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烏帽子岩(左の方の烏帽子のような岩です…って、そのままじゃん!)と
赤岩方面を望む。
まずまずの紅葉。
ここも見晴らしが良かったので、みなさん林家ペー・パー子状態だ。(笑)

丁須の頭から20mのチムニーに向かう迄は展望の良い稜線だ。
稜線上ではあるので風が強く、寒いと予想したが、意外に寒くはなかった。
振り返ってみれば、この日すごく寒いと感じたのは丁須の頭付近だけだった。

丁須の頭からは意外に早く20mチムニーに辿り着いた。
たしかに上から見ると下までは結構ある。
鎖に慣れてない人はやめた方がいいかもしれない。
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チムニーを下るH氏。
この後、先に下りた女性陣から、Hさんにまつわるギワクの暴露を
されたとかされないとか…。(爆)
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チムニーを下るあひるさん。
さすが、北鎌日帰り単独歩行者!
常に安定した下降は無駄がない。
僕もあんな風になりたいもんだ。
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チムニーを振り返る。
特別難しいとは思わないが、時にイヤらしい感じの場所もあり、
やはり三点支持の技術は身につけていないと厳しいと思われる。

実は、僕はチムニーの裂け目まで足を付いてみようかと思っていた。
そうすれば面白いんではないかと思って…。
そしたら、岩の間に変にハマりそうになった。
なので、すぐにやめた。
しかし、バカなことをしようとしたツケか、ステップを取り辛くなってしまった。
やはり、バカなことはするもんではない。
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チムニーから少し行った所で烏帽子岩を見る。
烏帽子岩までは結構な標高差がある。
(烏帽子岩を登るわけではないけれども…。)

チムニーを過ぎると、あとはほとんどトラバース道のような印象の道で、
そこを細かなアップダウンを繰り返しながら、烏帽子方面へと向かってゆく。
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相変わらず、表妙義のギザギザが凛々しい。
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トラバース。
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トラバース。
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トラバース。(笑)
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赤岩直下のトラバース。
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赤岩直下のトラバース。(その2)

ここは、見た目通り、案外強烈。
高所恐怖症の人だとかなりイヤだと思われる。
鎖が付いているから大丈夫ではあるけれども、落ちれば真っ逆さま必至。
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赤岩直下よりは安心できるトラバース。
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そのトラバースを抜けると、烏帽子岩が樹の間越しに微かに顔を出す。
更に進んでゆき、烏帽子岩の下方をトラバース。
それから少し行った所で楽しい昼食。
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シショウさんの炊いて下さった赤飯に、これまたシショウさん手作りの
唐揚げ、出汁巻き卵、生姜漬けを添えて。

写真にはないけれども、白和えもあった。
そして、そのどれもが本当にとてもウマかった!

とても優雅な気分の昼食の後、あひるさんのいれて下さったコーヒー、
Hさんが持ってきて下さった人形焼き等をいただく。

みんなで美味しいものをいただく、本当に優雅な昼食だった。
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昼食をいただいた場所より烏帽子岩方面を振り返る。

昼食をいただいた一行は、胃も心も満ち足りたままで下山するのであった。
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三方境に下る途中で見た、紅葉越しの表妙義。
本当に凛々しい。

三方境を過ぎれば、あとは再び樹林帯といった感じの登山道。
短い秋の日が暮れる前に、一行は道をひたすら下っていった。


いつも僕は単独行だけど、こうやって楽しいみなさんと楽しく歩くことが
できたことに感謝いたします。

シショウさん、あひるさん、Hさん、Oさん、しまちゃん、
そして今回は残念ながら参加できなかった、
ひゃあひゃあさん、masterさん、みなさんどうもありがとうございました。

みなさんのお蔭で楽しい秋の一日を過ごすことができました。
機会があったならば、是非また御一緒させて下さい。
本当にありがとうございました。



コースタイム
国民宿舎(-/7:50)〜丁須の頭(10:10/11:00)〜
風穴尾根の頭手前!?(13:22/14:30)〜三方境(14:48/14:54)〜
国民宿舎(16:19/-)
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Commented by kaochan at 2008-11-03 08:38 x
いい景色ですね。
でも、スリリングな岩場を通らないと行けないなんて・・・
でも遠くから見てもどうやって、この山へ登っていくのだろう・・
と、いつも不思議に思います。
Commented by torajiro-joshu at 2008-11-03 13:54
>かおちゃんさん、こんにちは。
丁須の頭付近はとても見晴らしがよく、最高の気分でした。
とは言え、風がものすごく強く、僕は鼻水たらしてましたけど…。(笑)
でも、いい所でしたよ。

妙義は表も裏も、なんていう所にルートがあるんだ!って場所が多いですね。
必然的にそれは険しいけれど、それゆえ魅力的でもありますね。
表妙義においては、あそこが苦もなくいければ、国内の”登山道”は
ほぼ行けるのではないかと思います(技術的な意味で)。
そう言った意味では、群馬県人にとっては”格好の物差し”が
近くにあるということで、喜ばしいことでもあります。
見て、登って、楽しい山でした。
Commented by あひる at 2008-11-03 21:48 x
寅次郎さん、早っ!!おまけに写真が大きい(O_O)!
本当に楽しい一日をありがとうございました。
私も悪路に行く時はだいたい単独行ですが、
今回はメンバーに恵まれとても充実&楽しい山行となりました。
(裏妙義で"楽しい"になってしまうメンバーがまた素晴らしい・・・)
丁須の頭で強風が出来てきた時は一日キツイかなぁ、
と思いましたが、穏やかで過ごしやすい一日。
最後の田能久での下山祝い&ひゃあひゃあさんBDお祝い会まで
含めて超充実の一日となりました。

寅次郎さん、岩場になればなるほど笑顔が多くなってくるのが
印象的でした。(私もそうなんですがね(^^;)
また是非ご一緒しましょう!
P.S.あひるを褒めすぎですよ。。。
   あひるはあひるらしくですから(←意味不明・・・)
Commented by むかしむかし at 2008-11-03 22:10 x
寅次郎様
「”痛気持ちよい”裏妙義の一日」
本当に楽しくご一緒させていただきありがとうございました。

20mルンゼ一番特攻の私は
寅次郎さんと同じくルンゼ底部へトライしましたが
ザックが引っかかたり、落ち葉で足元が分からなかったりと断念。
ロープで確保していただいている身でありながら
時間をとりました。スミマセン。

丁須の頭では風の強さにめげて上には行かず
次の機会の楽しみが残っております。

あんなお弁当ならいくらでも作ります。
「食べ物は安全第一、嫌なら食べるな」それはご承知おきを!

足手まといとは思いますがまたご一緒してくださいね。

Commented by torajiro-joshu at 2008-11-03 22:57
>あひるさん、こんにちは。
こちらこそ、本当にどうもありがとうございました。
おかげ様で、本当に楽しい一日でした。(笑)

ブログは、今日一日引き蘢っていたので、なんとかアップできました。
写真は何故だか大きいんですよね。(笑)

あひるさんの仰る通り、
「今回はメンバーに恵まれとても充実&楽しい山行」でしたね。
また、「田能久での下山祝い&ひゃあひゃあさんBDお祝い会」も
とても楽しかったですね。
本当に充実した一日でした。

「寅次郎さん、岩場になればなるほど笑顔が多くなってくるのが
印象的でした。(私もそうなんですがね(^^;)」…、
えっ、そうでしたか!?
それはちょっと怪し気ですね。
以後、気をつけないとかな。(笑)
でも、あひるさんもそうなら、大丈夫かな。

是非是非また御一緒しましょう。
よろしくお願いします。
Commented by torajiro-joshu at 2008-11-03 23:13
>むかしむかしさん、こんにちは。
こちらこそ、本当にどうもありがとうございました。
おかげ様で、本当にとても楽しい一日を過ごさせていただきました。

むかしむかしさんも20mルンゼで、「ルンゼ底部へトライしました」か!
みんな考えることは同じなんですかね。(笑)
ルンゼ底部はすぐそこに見えるのに、意外に足が着かなかったですね。
今度までに足をのばしておきます!?(笑)

「丁須の頭では風の強さにめげて上には行かず」というのは
正解かもしれません。
滅茶苦茶寒かったですから…。
「次の機会の楽しみ」…、そういう余裕が本当は必要なのかもしれないですね。
僕も見習いたいと思います。

お弁当は本当にウマかったです。
とても優雅な気分になれました。
どうもありがとうございました。

こちらこそ、またご一緒願います。
Commented by tanokyu at 2008-11-04 16:41 x
先日は皆さんでお越しくださりありがとうございました。
久しぶりにお会いでき、また少しだけでしたがお話もさせていただき、
嬉しいひと時でした。
レポート拝見すると、とても充実した山行だったようですね。
いい天気、いいロケーション、いい仲間と三拍子も揃った最高の
一日だったようですね。
またこちら方面の計画がありましたら是非誘ってください。
Commented by kawasemi104 at 2008-11-04 18:23
>丁須の頭はおりる時が怖いんだよね~たぶん、もう登りません^^;。
今回はモデルさんが沢山いて高度感や躍動感が出てますね。楽しさが伝わって来ますよ~。
Commented by torajiro-joshu at 2008-11-04 21:34
>田能久さん、こんにちは。
とても楽しい山行でした。
山行メンバーとは、実は初対面だったのですが、
みんなとてもいい人ばかりだったので、すごく楽しく歩けました。
また、田能久さんの食事も本当にウマかったです。
みんな、美味しい食事だったと喜んでましたよ。

田能久さんともいつか御一緒したいです。
Commented by torajiro-joshu at 2008-11-04 21:37
>かわせみさん、こんにちは。
基本的に、ああいった鎖場は上りよりは下りの方が難しいですもんね。
今回は珍しくパーティでの山行でしたが、ものすごく楽しいものでした。
Commented by くに at 2008-11-06 07:15 x
初めまして、あひるさんのブログから飛んできました
妙義、すごい道ですね、私も一度歩いてみたいとは思ってますが
もう少し技術を上げた方が良いかな?
一つ質問です、登山道は、迷うようなところはありますか?
念のため聞いておきたくて
PS
あひるさんの下にブックマークさせていただきましたので
これからも楽しみにしてます
Commented by torajiro-joshu at 2008-11-06 21:51
>くにさん、こんにちは。
はじめまして。
ようこそお越し下さいました。

くにさんのブログ、拝見しました。
極私的な感想ですが、この裏妙義縦走コースはそんなに難しいとは思いません。
焼岳〜奥穂を縦走されたくにさんなら、技術的には問題無いと思われます。
そして、「登山道は、迷うようなところはありますか?」というご質問ですが、
このコース通りに歩くとすると、丁須の頭に出る迄の籠沢で一部ペンキが
不明瞭だったりして、迷う場合があるかもしれません。
ですが、誤ルートであることを知らせるような、倒木による道塞ぎのような
ものもあるので、そんなには迷わないと思われます。
また、烏帽子を越えて三方境に行く迄の杉林が、あひるさんのブログ内で
紹介されてますが、少し迷う可能性がありますね。
ですが、それも大きな問題とはならないでしょう。
楽しいコースなので、是非歩いてみて下さい。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
Commented by torajiro-joshu at 2008-11-06 22:46
>くにさん。
くにさんのブログにうかがったのですが…、
どういうわけか?「認証コードが一致し」ないということで、
コメントできません。
ご了承を!
Commented by くに at 2008-11-07 07:39 x
アドバイス有り難う御座いました
表妙義に行き着くまで、少し頑張ってみようかな?
これからしばらくは、仕事で山には行けず
皆さんのブログで疑似体験して楽しみます
Commented by torajiro-joshu at 2008-11-07 21:31
>くにさん、こんにちは。
どういたしまして。

あひるさんも仰ってますが、表妙義縦走コースは高度感や危険度だけに限ってみれば、奥穂〜西穂のルートよりもレベルは高いと思われます(気象条件等は考慮してません!)。
ですが、奥穂〜西穂を歩いていれば、
表妙義縦走は決して不可能ではない筈です。
安易に入ることは危険ですが、”それなりの準備”をしてゆけば
大丈夫だと思いますよ。
是非いつか歩いてみて下さい。
標高こそ低いものの、その楽しさは格別かと思いますよ。
「疑似体験」同様に、表妙義のイメージトレーニングもいかがですか。(笑)
by torajiro-joshu | 2008-11-01 23:49 | 山歩き | Comments(15)

私、寅次郎の好きな山、温泉、食べ歩き、愛犬(パグ)等に関して気ままに綴っていきます。


by torajiro-joshu