県内某所を散策中に、渋いバスを見付けた。
かつて多くの人を乗せたであろうバスは、
通りの少ない田舎道で、今はひっそりと佇んだまま。
それでも、いつかまた走る夢をみているかのように、
細い道の先をみつめているようだった。
『走ることが、俺の生きがいなのさ!もっと走りてぇよ!』
『どこ迄行くんだい?』
『さぁな…。行けるとこ迄さ』
行き先は、未定。
行けるところ迄…。
バスの屋根に瓦が葺いてある!!!
こんなバス、初めて見た!!!
現役引退後には物置になっていたんだろうか?
残念ながら、彼からは魂の叫びはきこえてこなかった…。
けれど、それも一つの生き方か…。