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寅次郎がゆく!

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子持山

所用で渋川に出かけたついでに子持山に登った。
歩き出すのがかなり遅くなってしまったので、
頂上迄行けないなら中腹にある獅子岩でもいいという気持ちで…。

駐車場から少し車道を歩き、登山道に取り付く。
ポストに登山届けを提出し、直に出発。
良く整備された木道をほんの少し歩くと屏風岩だ。
子持山_a0094280_95562.jpg

穂高の屏風岩とは比べるべくもないが、
オーバーハングしている岩はかなりの迫力だ。



昨年来た時には登山道には水が流れてはいなかったと記憶するが、
今回は水がチョロチョロ流れていた。
けれど、歩くのが困難になるような水量ではない。
気にせずに進んでゆく。
直に沢に水がなくなった。
子持山_a0094280_9142074.jpg

よく手入れされた杉林に木漏れ日が差していた。
尾根を目指し進んでゆくと、杉林はなくなり、青空が見え始める。
落葉の積もった道を青空に向かって歩く。

峠に着くと東方が開ける。
いつも見ている赤城もかたちが大分違い、違和感をおぼえる。
おそらく群馬の人は、自分の住んでいる所から見る赤城の姿こそが
最高と思っているような気がする。
かく言う自分もやはり、この赤城は”最高の赤城ではないな”と思った。
やはり赤城は南方から見なきゃな!と勝手に思った。

尾根からは木の根に混じり、岩も多く見受けられるようになる。
日陰に回ると結構寒く感じ、指先がかじかむ。
峠から獅子岩迄はアッという間だった。
子持山_a0094280_9571279.jpg

安定してるとは言い難い梯子を上ってゆくと…
子持山_a0094280_9582689.jpg

岩の上には石碑が立っていて、360°の展望が待っている。
子持山_a0094280_9593295.jpg

左奥が子持山頂。右は小ピーク。
子持山_a0094280_100410.jpg

沼田方面を見下ろす。
子持山_a0094280_1003023.jpg

赤城の”後姿”(主観です!)。
子持山_a0094280_1013722.jpg

榛名を望む。

遠くは霞んでしまい遠望は望めないが、しばし展望を楽しむ。
さすがに獅子岩の上は風通しがよく、体が冷える。
ここで今日はどうするか思案した。
コースタイムによれば頂上迄は1時間。
行かない理由はない。
登ることにする。

獅子岩から先には一部急な傾斜がある。
しかも日陰の為霜柱が溶けずに凍り付いたままなので、
ちょっといやらしい感じだ。
転けないように慎重に進む。
そこをパスし、少しゆくと小ピーク。
小ピークへの尾根は意外に痩せている。
けれど、両脇には木が茂っているので高度感も全くない。
子持山_a0094280_1017255.jpg

振り返ると獅子岩が…。石碑も見える。

陽が当たったところはぬかるみ、当たらぬところは霜柱といったような道を
繰り返しながら、頂上へと向かってゆく。
頂上直下は案外岩が多い。
かじかんだ手を使いながら登ってゆくと、頂上に出た。
子持山_a0094280_10252752.jpg

ぬかるんだ頂上は閑散としていた。
子持山_a0094280_10365865.jpg

こんな立派な方位盤もあるが、
北側を木々に遮られた頂上からの展望はイマイチだった。
子持山_a0094280_10393299.jpg

風を避け、岩の影に身を寄せると、木の間から榛名が見えた。
寒そうな感じの風景が下山を促した。
子持山_a0094280_10492849.jpg

中央右に見える獅子岩まで続く尾根は結構うねっている。
獅子はどこに向かって吠えているのか?
太陽に吠えているのか?
それとも権力まみれ、金まみれの、私利私欲だけの
バカな人間に向かって…?

暖かな陽射しの中と冷たい空気の中を交互に繰り返しながら、
下山してゆく。
峠まで来ると、さっき迄の風はほとんど感じられなくなった。
そこからは落葉に隠れた足許の道に注意しながら一気に駆け下りた。
名残惜しさに反比例するスピードで…。


コース・タイム
駐車場(-/12:02)〜登山口(12:06/12:09)〜峠(12:34/12:36)〜
獅子岩(12:44/12:54)〜子持山頂(13:23/13:47)〜
獅子岩下(14:13)〜峠(14:17)〜登山口(14:34)〜駐車場(14:37/-)
by torajiro-joshu | 2006-12-23 23:53 | 山歩き

私、寅次郎の好きな山、温泉、食べ歩き、愛犬(パグ)等に関して気ままに綴っていきます。


by torajiro-joshu