寅次郎がゆく!

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瑞牆山〜金峰山(後編)

富士見平小屋からは、落葉に埋もれた緩い登山道スタートとなる。
枯れたアザミだろうか?それが陽を浴びて光っていた。

瑞牆山への登山道と違い、また時間が中途半端な為か?
道行く登山者は極めて少ない。

落葉の林を越えると、一転して風景が変わる。
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北八ヶ岳っぽい風景となる。

空気がひんやりしてるので歩き易い。
風も森の中では感じないので絶好のコンディション。
けど、先は長いので、飛ばさずにゆっくり目に歩く。



視界が開けた。
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南アルプスが再び見える。

大日小屋のキャンプ場は静かそうでなかなか良さそうだった。
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小川山登山道分岐まで来ると、少し風を感じるようになった。

風が冷たく、寒い。
汗冷えしそうになる。
風のあまりこなそうなとこを探し、そこで行動食を口にする。
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すぐ先に見える大日岩が大きい。

ここは大日岩の脇といった感じ。
下調べが甘かったので、よくはわからないが、そこには登れそう。
上の方に登ってる人もいる。
けれど、先ずは金峰山優先なので、
時間があったら、帰りに登ることにする。

案外樹林帯長いな…と軽くうんざりしそうなところで稜線に出て、
視界が開ける。
砂払いの頭だった。

そこで写真撮ろうと思ったが、そこにいる登山者が写真を撮りまくってる
ような様子なので、待っている時間がもったいないと思い、先を急ぐ。
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砂払いの頭より金峰山寄りのところから振り返る。

さっき登ってきた瑞牆山、遠くに八ヶ岳が一望のもとに…。
雰囲気のいい稜線である。
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前方を見れば、五丈石も大きくなってきた。

とはいえ、まだまだ遠い感じ。
手前にあるいくつかのピークを越えてからだ。
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進行方向右を見遣れば、いつも富士山の姿がある。

The 富士山!といった感じだよなぁ、本当!
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五丈石がますます大きくなってきた。

本当、気持ちのいい稜線。
アルプス的な景観がとてもいい。

五丈石を巻いて、金峰山頂上付近に来ると、凄い人!
百名山人気ゆえだろうか?

一先ず、五丈石の先にある山頂標識のあるところまで行く。
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その前に五丈石を写真におさめる。

デカい!
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ちょっと離れたところから。

やはりデカいね。
五丈というから、15mくらいあるのだろうか?

それにしても、うまいこと積み上げられてるよなぁ!?
いやいや、自然の造形に感嘆する。

頂上標識のあるところまで行き、一番高いと思しきところに登った後、
五丈石の方まで戻る。

そこで休憩がてら、五丈石に登ってみよう。

下から見てると、てっぺんの下の棚の取り付きまでは行けても、
その棚に乗れず、引き返してくる人が多いようだ。

その棚はとみれば、最初はかなり狭いらしい。
そして、ホールドも少なそう。

事前に何も調べてないのだが、とりあえず登ってみることにする。

山頂は意外に冷たい風が吹いているので、ウィンドブレーカーを着込み、
カメラとスマホだけ持って、登りにいく。

取り付いてみると、案外手がかり、足がかりが少ないようで、
てっぺん下の棚に行くまでも、自分の取ったルートでは、
パワー頼りのとこが二箇所あった。

さて、棚まで来て、そこから先の手がかりを探す。
棚の上は案外狭い。
ある意味、奥黒部の水平歩道のようだ。
片側はスパッといっていて、墜ちれば真っ逆さま。

こんなギャラリーの多いとこで墜ちたら、恥をさらすことになる。
それ以前に、危ないし、多くの人に迷惑かけることになる。

慎重に手がかりを探す。

う〜む…。
100%に近い自信を持って掴めるホールドが見つからない。
それでも、多分、棚の上までは体を上手く使えば登っていけると思う。
その先はその先で、ダメならダメで戻ればいい。

しかし…だ。
登ってOKじゃない。
登ったからには、下りてこそOKなのだ。
万が一の時の為に、何があっても100%に近い自信を持って掴める
ホールドがほしい。

人は案外簡単に墜ちるし、転がってゆく。
だからこそ、空身で登ってゆくからには、
確たる自信を持って掴めるホールドが欲しかった。

けど、残念ながら見つからない。
探しているうちに、冷たい風により指先が冷えてくる。
ダメなんかな、悔しいけど…。

そう思っているうちに、本日二回目の五丈石登頂らしい
登山者が登ってきて、下りていった。

その登山者が下りる際に、ホールドをおしえてくれた。
身を乗り出してみると、たしかに二箇所あった!
そして、頂上へと至るところにあるというホールドも口述で
おしえてくれた。

ホールドを掴んでみる。

イケル!
確信を持てた。
これなら下りも間違いなく下れる。

登山者に感謝の言葉を述べ、登ってみる。
棚を無難に越え、頂上へと至る、ルンゼ状のところへ。
ここもおそわった通りのホールドを見つけ、クリア。

頂上は絶景が広がっていた。
ここでしか見られない景色。

といっても、五丈石の下と大して変わらない。
そこには、登ったという達成感なるスパイスが加味されたものだろう。

人は、立つ位置によって見える景色が違うものだ。
それは山でも人生でも同じ。

けれど、俺は考える。
どんな状況に置かれても、自分が正しいと思えるぶれない判断をし、
行動をとらなければダメだと。
その正しいという判断は、強さとやさしさを兼ね備えたものでなければならないと。
まぁ、簡単に言えば、アベ的なものと正反対の思考を持ってということだろうな。
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五丈石より見下ろす。

登山者が豆粒のよう。

素晴らしい景色を堪能した後、慎重に下りる。

一番のモンダイと思しき棚の下まで下りると、下から登山者が登ろうとしてきた。
彼等も登りたいけど、手がかりがわからないらしい。
棚下まで来れば、ホールドをお教えするということにしたら、
彼等が登ってきたので、彼等にお教えして、俺は下に下りた。

彼等のうちの一人は無事に登って、やがて下りてきた。
嬉しそうだった。

時間は既に12時近い。
行動食を再び口にして、下山へと取りかかる。
遅くとも、16時には駐車場まで下山したい。
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見晴らしのいい稜線を、今度は八ヶ岳や瑞牆山を前方に
見ながら下山してゆく。

金峰山へと向かう登山者とすれ違う。
すると、その中に瑞牆山ですれ違った山ガールが!
速い!

瑞牆山の頂上は15人程度と、そんなに人は多くなく、良かったとのこと。
途中ヘロヘロになったけど、景色良くて良かったとか。
ヘロヘロになったという割には速い。
金峰山の状況や五丈石の話などして、再び逆方向へ。
お互いの山行が無事楽しいものであるよう願いつつ。

一期一会。
最近コーヒー好きだけど、茶人のような気持ちになる。(笑)
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段々空が霞んできて、少し墨絵みたいになってきた。

時間がありそうだったので、大日岩に登ってみる。
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五丈石は遠くなった。
そして、富士山も幾分遠くなった。
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瑞牆山の奇岩の風景は相変わらず面白い。

大日岩の頂上へのルートは意外にわかり難かったり、すごく狭いとこだったりする。
それでも登ってみれば案外開けていて、展望も360°見渡せる。
静かな分、五丈石よりは居心地が良かった。

北八ヶ岳っぽい風景、落葉の中の道を戻り、富士見平小屋へ。

記念に手拭いを購入し、小屋番のおねーさん、おやっさんと少し話をした。
なかなか雰囲気のいい小屋で、今度の冬でも来てみたいと思った。

秋の夕暮れは早い。
幾分元気を失ったような陽射しの中を、落葉を踏みしめ、
鳥と一緒に歌いながら駐車場へと急いだ。



[コースタイム]
みずがき山荘駐車場(-/6:00)〜富士見平水場(6:27/6:30)〜
富士見平小屋(6:32/6:37)〜瑞牆山(7:36/8:02)〜
富士見平小屋(8:48/8:53)〜大日小屋(9:27)〜
小川山登山道分岐(9:51/9:59)〜砂払いの頭(10:36)〜
金峰山(11:11/12:09)〜小川山登山道分岐(13:06 [大日岩往復]/13:34)〜
富士見平小屋(14:15/14:37)〜みずがき山荘駐車場(15:00/-)
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Commented by よしくに at 2015-11-15 06:57 x
さすがですね、五丈石,
下ることを考えて無理せず登りませんでした
てっぺんに立って見たい気もしたんですけどね
まだ経験浅いころだったせいもあるかな?
金峰ではガスの中で瑞牆山も見えず
再訪して登ってみたくなりました
素晴らしい青空で最高でしたね
楽しませていただきました
Commented by torajiro-joshu at 2015-11-15 09:23
★よしくにさん、こんにちは。
ありがとうございます。

いえいえ、ホールドをおしえてもらわなければ
断念していたと思います。
やはり、下ってこそですからね。

晴れた日の金峰山の稜線はかなり素晴らしいと思います。
是非とも晴れの日に再び登ってみてください。
by torajiro-joshu | 2015-11-01 11:11 | 山歩き | Comments(2)

私、寅次郎の好きな山、温泉、食べ歩き、愛犬(パグ)等に関して気ままに綴っていきます。


by torajiro-joshu