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寅次郎がゆく!

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瑞牆山〜金峰山(前編)

今年の夏は船窪小屋ばかり行っていた。
ブログ記事も必然的にそれのアップになる。
とはいえ、未だアップしてないものもあるのだが、
ちょっと飛ばして、個人山行のものをアップしてみる。

久々の極私的個人山行!
しかも、そこそこ歩きでのあるもの。
奥秩父の名峰二つを一気に歩く。
とても楽しそうだ!

朝起きると、車のフロントガラスがガチガチに凍っていた。
それはさておき、起床予定の4時を40分過ぎての起床。
5時出発予定だったが、結局は6時出発となる。

まぁ、良かろう。
ライトも点けずに歩けるし、熊と遇うリスクも減るだろうし…!?

落葉を踏みしめ、張り詰めた冷たい空気の中を歩き出す。

日の出が遅くなったせいか、登山者の出発も幾分遅いようで、
同時刻に出発する登山者の姿をチラホラ見かける。
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_2035552.jpg

20分程歩くと、微妙な分岐のようなところ。
当然、登山道をゆく。



瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_204895.jpg

更に少し登ると、落葉松の林の向こうに瑞牆山が姿を現した。

お〜!綺麗!
これから行くぜ!
待ってておくれ。

左手に瑞牆山を楽しみながらゆくと、直に水場。
富士見平の水場である。
ここで水を少し補給。
雑味無く、ウマい!
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_2041725.jpg

水場から小屋はすぐ。
富士見平小屋は、意外に多くの登山者で賑わっていた。
右手には樹間から富士山が見え、なかなか良い雰囲気。
キャンプする人も多い。
ここでキャンプすりゃ良かったかも。

暗い歴史を背負った小屋だということは知っていた。

家からのアプローチがよくないことをタテマエとして
今まで来なかったということもあるかもしれない。
本音は…。
けれど、実際来てみたら、とても良いところだということに驚いた。

ここまで復活するには、いくら百名山のお膝元にあるとはいえ、
山小屋関係者の努力があったに違いない。

心の中で、関係者の努力に敬意を表した。
と同時に、被害に遭われた方のご冥福をお祈りした。

本日は二峰まわるので、ゆっくりはしていられない。
瑞牆山と金峰山、どちらを先にまわるか迷ったが、
瑞牆山を午後にすると混むと読んで、先に瑞牆山に行くことにする。

一旦軽く登って、山腹を巻き、それから少し下る。
これ、金峰山登頂後だと、心理的にツラそう。
いや、それより、更に瑞牆山に登って、帰りにこれを
登り返すのは気持ち的に堪えそうだ。
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_204348.jpg

そんなことを考えていたが、瑞牆山が再び姿を現し、
テンションが上がる。

最低下降点から登り返す。
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_2044199.jpg

すると、すぐにバカデカい大岩が目につく。
しかも、真ん中付近に大きなクラックが…。
大丈夫かいな?
それにしてもデカい!
黒部五郎カールの雷岩を思い出した。

時折ロープや鎖が現れる。
でも、使わずとも大半は行けそう。
もし帰りに渋滞にハマったらと、迂回できそうなルートも
探しつつ登ってゆく。
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_2045392.jpg

空が青く、高い。

地球に生まれて良かった〜!(笑)
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_205139.jpg

月が出ていた。

なんだか盆栽チックな風景。

途中遇った登山者によると、昨日の瑞牆山は予報に反して
ガスっていて、眺望は得られなかったようだ。

頂上につくと、そこから眺めは最高だった!
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_2051950.jpg

瑞牆山頂上。
背後は南アルプス。
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_2051098.jpg

いくつもの山々と雲海の向こうに富士山!
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_2052755.jpg

手前に大ヤスリ岩。
そして、遠くに再び南アルプス。
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_2053643.jpg

南アルプスをちょっとだけアップで。
甲斐駒や北岳の尖りがカッコいい!
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八ヶ岳も近い!
そして、大きい!
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_2055698.jpg

逆光の中で、五丈岩は屹立している。

これからあそこか…。
結構遠いな…。
瑞牆山〜金峰山(前編)_a0094280_206994.jpg

再び大ヤスリ岩。

デカい!
ある意味、故郷の妙義を凌ぐかのような奇岩ばかり。
面白い!
そして、美しい!

いやはや、最高の展望!
天気良く、風もないし、歩いていても暑くはならないし、
本当に最高!

もっと長く頂上にいたかったが、先が長いので、
仕方なく頂上を後にする。

頂上直下では、途中で道を譲ってくれたパーティとすれ違う。
パーティの中の一人が気付いてくれた。
最高の景色ですよ!と告げ、俺は下りてゆく。

下からは続々と登山者が上がってくる。
瑞牆山をあの時間に先に登ることにして正解だったかもしれない。

すれ違う登山者に挨拶。
途中で抜いた人や、しっかり挨拶を交わしてくれる人には
今日は最高ですよ!と告げる。
そうするとみんな元気を出すような気がして…。

ちゃんと挨拶交わしてくれた山ガールとほんの少し立ち話。
頂上に人がどれくらい今いそうとか何とか。

そりゃそうだよなぁ。
静かな山の方がいいもんなぁ。

お互いの山行が無事に終わることを願い、互いの目指す方向へ。

来た道を俺は戻り、富士見平小屋へ。

途中シャリバテでフラフラしそうになったので、
行動食を口にしてから金峰山に向かうことにする。

そういや、最近、バテそうになる時は、後になって冷静に考えると、
基礎体力不足よりも、カロリー不足、寝不足、脱水気味といったことが
多いような気がしてる。
対策できるものはちゃんと対策しなきゃな…。

自分の中の予定よりはちょいと遅いけど、金峰山に向けて
ゆるゆると出発する。


後篇に続く
by torajiro-joshu | 2015-11-01 11:01 | 山歩き

私、寅次郎の好きな山、温泉、食べ歩き、愛犬(パグ)等に関して気ままに綴っていきます。


by torajiro-joshu