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ぼくの夏休み 〜船窪小屋四泊五日の日記〜(4日目)その2

高巻道を使わないで、針ノ木谷沿いに歩いていきます。
針ノ木谷古道が復活する前は、この道が使われていたらしいです。
その為、沢歩きとなり、危なそうな場所もいくつもあり、
ある出版社さんの地図では危険マークの付くコースに
なってたようです。

写真を撮ってくれたおねえさんにバイバイして、沢を行きます。

今では全く整備されてない道ですから、かなり荒れてます。
古いペンキ・マークを時折目にしますが、基本的に自分で
ルート・ファインディングして進む感じです。

それでも、このルートを歩いたことあるおさんぽ隊長さんが
的確に道を見極めて、進んでいきます。
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大岩がゴロゴロする中を進んだり、



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時には巻道を、ヤブ漕ぎしながら進みます。

沢の歩き始めで、ぼくは初めて沢で転けました。
両足が脛の辺りまで水に浸かり、靴の中はビショビショ。
おまけに転けた時に軽くアバラの辺りを打ちました。

その時はそんなに痛くなかったけど、本当のこと言うと、
下山してからも4〜5日くらい、何かの加減で痛みを感じました。
でも、左手に持った鎌は無事で良かったです。
水にも濡れませんでした。
良かった〜!

少し前を歩いていた三人はぼくの転倒にも全く気付かず、
前を行ってました。
みんなに追い付いて、ぼくが転けたことを告白し、
初めてそのことを知ったようでした。
そう言えば、足元ビショビショだよねって。
みんながバリエーション・ルートに行くので、その緊張を
やわらげる為にやったパフォーマンスにしては、痛過ぎました。

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流された倒木が岩の上で止められていました。

ワイルドな感じ。
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渡渉も何度かありました。
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岩をへつって歩いたり。
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カモシカの壁の手前辺りからルートに戻ります。

これで研修は終了です。

とても楽しい沢歩きでした。
ぼくの中では本谷右俣を歩いたのより楽しかったです。
みんなと楽しく歩いたから、楽しさが増したのかもしれません。

カモシカの壁の下辺りで休憩。
そして、みんなで軽い身の上話!?
面白いことに、みんな、兄妹の中の位置!?が違うということがわかりました。

山の関係って不思議で、何故かあんまりそういうことを話しません。
プライバシーに関することはほとんど話さない気がします。
でも、何故か結構強いつながりがあるというか…。
そういうとこは不思議でもあり、面白いところです。
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途中、岩にへばりつくようにコオニユリが咲いてました。
美しさの中に力強さを感じました。

針ノ木谷出合までは、また作業しつつ戻りました。

ゆるやかにですが、今日の作業の一番遠くの地点の
小南沢の渡渉点からは標高差250mくらい登ってます。

更にここから船窪乗越まで350mほど登って、
更に更に300m近く登って小屋まで戻ります。
なかなかハードです。
荷物は重くないとはいえ、草刈り作業をしつつですから。

針ノ木谷出合からはあまり展望はききませんが、
おしゃべりしながら登りました。

船窪乗越に来ると、結構涼しくなってました。
冷たい風が気持ち良かったです。

お腹が空いたので、みんなでカロリーメイトを食べました。
チョコレート味です。
口の中の水分を全部持ってかれそうになったけど、
とてもおいしかったです。

チョコレートが好きらしいのりちゃんには、
嬉しい味だったかな?
残念ながら、ぼくは本当のチョコを持ってなかったから、
分けられなかったけど…。

今度はゴディバのチョコでもご馳走…して下さい。(←なんでやねん!?)

ほんのちょっとお腹を満たして、もう一踏ん張りします。

夕方になって、最後の登り300mはキツいです。
汗をたらしながら、小屋まで頑張ります。
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テント場の下までやっときました。
ここはぼくの大好きなところ。
ダケカンバの森がとても綺麗です。

キャンプ場を通り抜け、階段を登り、急なところを抜け、
ようやくなだらかなところまで来ました。
小屋まではあと一息です。

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そんな時、ぼくらの帰りを待っていて、祝福するかのように、
お日様がぼくらを照らしてくれました。

けど…、本当のこと言うと、この時の西陽はかなり強くて、
暑いくらいだったので、ちょっぴり疲れが増した気がしました。

ようやく小屋が見えるところに来た頃、小屋の誰かがぼくたちを
見つけてくれ、鐘をならしてくれました。
とても嬉しかったです。

「もうすぐ到着という時に、小屋の人が鐘をならしてくれて嬉しかった」と
お客さんによく言われます。
そんな気持ちがわかった気がします。

のりちゃんはおさんぽ隊長さんに頼まれ、ちょっぴり早く小屋に向かい、
おさんぽ隊長と塩さんとぼくが小屋に帰って来た時の写真を撮ってくれました。
のりちゃんも疲れてるであろうに、有難かったです。
のりちゃん、ありがとう。

小屋に着くと、多くの人がぼくらを労ってくれました。

おさんぽ隊長が今日の作業の報告を船窪のお父さんにして、
それから、スタッフより早く夕ご飯をいただきました。

おつかれさまのビールやお父さんに注いでもらった熱燗が、
いつも以上においしかったです。
(↑って、あえて子供みたいな文章にしてるのに、酒はまずくないか!?汗)

夕食後のお茶会も終わり、なんだかしんみり。
明日は遂に下山です。

消灯時間にはなってましたが、今日の草刈り参加者と
道しるべの仲間たちとで、静かに二次(お茶)会!?
短い時間だけど、とりとめのないお話をみんなで楽しくしました。

去年は公式の草刈りに参加できなかったけど、
今年はちゃんとできました。
そして、無事にやり遂げられました。

草刈りをみんなで力を合わせやり遂げられたという充実感と、ぼくの場合、
夏休みを船窪小屋で四泊もして過ごしたけれど、それがもうそろそろ
終わってしまうというさびしさがごちゃまぜになり、なんだか
じんわりしみじみとした気分になったのかもしれません。

おさんぽ隊長も、塩さんも、のりちゃんもホッとしたような、
満足したような表情を浮かべていた気がします。
今回草刈りには参加できなかったけれど、小屋に残って
お手伝いをしていた道しるべの会の仲間もホッとしていたような…。

誰もが笑顔でした。
ぼくもうれしい気持ちになりました。

明日、ぼくの夏休みは終わります。
今日が船窪小屋で過ごす最後の夜です。
心地良い疲れが、充足感やなんとはなしのさびしさを包み、
ぼくを眠りに引き込んでいきました。



[コースタイム]
船窪小屋(-/6:47)〜船窪乗越(7:26/7:28)〜針ノ木沢出合(7:57/8:14)〜
カモシカの壁(9:18/9:25)〜高巻道終盤(11:13/11:18)〜
小南沢出合上流付近(12:40/13:13)[小南沢出合渡渉点まで20分程往復含む]〜
カモシカの壁下流付近(14:13/14:20)〜針ノ木谷出合(14:24/14:47)〜
船窪乗越(16:50/16:55)〜船窪小屋(17:45/-)
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by torajiro-joshu | 2015-08-15 23:59 | 山歩き | Comments(0)

私、寅次郎の好きな山、温泉、食べ歩き、愛犬(パグ)等に関して気ままに綴っていきます。


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