2014年 08月 13日
裏劔 2日目(劔沢小屋〜仙人池ヒュッテ[池の平山往復]) 1/2
昨日午後からの天気を引き継いだかのように、
しっかりと晴れていた。
八峰の向こう、天狗の大下りから不帰の嶮の稜線のシルエットが美しい。
今日は仙人池に向かう。
予定では、今日は仙人池までで、あとはのんびりと思っていた。
けれど、コロコロと予報が変わり、晴れるのは今日のみとか…。
なので、仙人池ヒュッテに荷物をデポし、荷物を軽くして
池の平山に行くことにする。
その割には、出発が遅いのだが…。
本日の行動に備え、ワシワシと朝食をいただく。
ゴミを出さないように、普段なら食べない鮭の皮まで残さず食べる。
劔が美しい!
けれど、今回は見るだけ。
6時頃、劔沢を下ってゆく。
今回、山小屋に問い合わせてはいないが、色々調べた結果、
大丈夫だろうということで、アイゼン、ストック等は持ってきていない。
よっぽどガチガチじゃない限り、ちゃんと歩けると思ったからだ。
ただ、前日の劔沢小屋のスタッフのルート説明では、
平蔵谷と長次郎谷の間に急なところがあるというので、
それがちょっと気がかりだった。
けれども、結果的には、この時の雪渓の状況で、
自分程度の歩きができるなら、アイゼンもストックもいらないと感じた。
八峰と雪渓。
大きな雪渓を下ってゆく。
雪渓歩きなんて、本当に久しぶり。
一体、いつ以来なんだろうか?
それにしても、景色が雄大で、日本離れしている感じ。
今回は仙人池がメインだが、この雪渓も歩けて、本当に良かったと思う。
平蔵谷。
取り付く登山者の姿がチラホラ見える。
長次郎谷。
右手は八峰。
こっちから見ると、かなりのヴォリューム!
ナムの滝の手前。
ここがちょいと急だが、特別問題はなかった。
もっとも、転けたら、問題は生じるだろうけど…。
雪渓が崩壊し!?滝が出来ている。
そこは左岸の夏道を通るようにと、小屋の人に教わった。
滝が右岸側の谷から生じるものとばかり思い込んでいて、
一瞬そのまま下に下りそうになったが、おかしいと思い左手をみると、
左岸にしっかりと夏道ができていた。
そこを歩いてゆくと、真砂沢ヒュッテはすぐそこ。
雪渓の先に、真砂沢ヒュッテが見える。
再び雪渓の上を歩こうとすると、雪渓の、
どちらかといえば右岸よりを歩いていたおじさんが、
滝が見えるのにも関わらず、どんどんまっすぐ突き進んでゆく。
どこ行くの?滝があるのに…。
おじさんを観察してると、左右も確認しないでひたすら真っ直ぐ
突き進むような感じだったので、まさかとは思ったが、
ここで強引に滝の脇をよじっていったりして事故を起こされては
後味が悪いので、大声で何度も呼びかけた。
そしたら、何度か目にやっと気付いてくれ、夏道をおしえてあげたら、
そっちの方にいった。
けれども、夏道の取り付きポイントが自分ではうまくみつけられないらしく、
その辺をウロウロしてたので、これまたおしえてあげた。
それにしても、見ていて、ちょっと不安になるようなおじさんだった。
真砂沢ヒュッテに着き、休憩がてら手ぬぐいを買おうとしたら、
売っていなかった…。
小屋のおやっさんにどこに行くか訊かれ、仙人池と答えたら、
その次はと訊かれ、欅平と答えた。
そしたら、仙人池から欅平は10時間以上かかるから、
気をつけてな!と言われた。
う〜む…。最終日は祖母谷までの予定だから、もっと長いや。
気をつけないとな。
天気はビミョーみたいだし…。
真砂沢ヒュッテから仙人池に向かう道は、案外ワイルド。
内蔵助小屋から内蔵助平に向かう道に雰囲気が似てる気がする。
道脇の草に付いた露でズボンを濡らしながら、黙々と歩いてゆく。
なんだか面白い雲。
ちょっと秋っぽい。
道端の岩も、花飾りをつけておしゃれしてた。(笑)
どんどん道はワイルドになり、川の流れのすぐ上をへつるような場面も…。
二股。
この二股の橋の手前が、ルートがちょっとわかり難い気がした。
ほんの少し迷いそうになったが、慎重に辺りを見回すと、
この橋が少し先に見えたので、それを目指して歩いてきた。
橋を渡れば、ここからは結構な登り。
八峰を左手に見て、ほんのちょっとだけ三の窓雪渓方向に向かう。
すぐに右に折れ、仙人新道へ。
やはり、空がもう秋…!?
三の窓雪渓、いや、正確には氷河ですね。
それを懐に抱いた八峰、カッコいいです!
これを見たかった!
八峰の右手には池の平山。
このまま天気が良ければ、あのピークに今日行きます。
思っていたよりもキツい仙人新道を、大汗かきながら、
ひたすら登る。
いや〜、キツい!キツい!
けれど、左手に見る八峰が最高にカッコよくて、
たまに喚声をあげながら、しっかりと登る。
すると…、
右手に、赤い屋根発見!
仙人池ヒュッテだ〜!
ずっとずっと来てみたかった仙人池が、もうすぐ。
ヒュッテの背後には、後立山の峰々がどっしりと構えている。
いやはや、でも、なんか意外!
勝手な想像で、仙人池ヒュッテは、なんとなく高天原っぽい感じの
ロケーションかと思っていたから…。
想像以上に、良い場所に位置している気がする。
早くヒュッテに行きたいという気持ちが、足を速めさす。
振り返ると、中央左よりに針ノ木岳が…!
針ノ木岳、いつも船窪小屋から見てるけど、
反対側のこっちから見ても、カッコいい!
そして、その右手には、不動岳が…!
いつも船窪小屋から見る山々が、変わった姿で見られて、
ちょっぴり嬉しくなる。
漸く仙人峠へ…。
ここまで来れば、仙人池ヒュッテは、あと15分ほど。
もう楽勝です。
綺麗な木道(これは阿曽原温泉のスタッフが作ったらしいと後で知ることとなる)を
歩いて、仙人池ヒュッテへ…。
ヒュッテに着くと、山仲間の舞子さんが出てきた。
鈴の音で客が来たのだと思ったら、俺だったと…。
久々の再会を喜ぶ。
小屋のスタッフにも軽く挨拶。
荷物を部屋に置いて、早速仙人池へ…!
お〜!これが見たかった!
逆さ八峰の映る仙人池!
ここ数日天気悪かったので、この景色を見られるのはラッキーだと聞いた。
また、明日以降天気が崩れるらしいので、尚更ラッキーだったのかもしれない。
暫しこの景色を堪能した後、今日のうちに行っておいた方が良かろう
ということで、いらない荷物を小屋に置いて、池の平山まで
行ってくることにする。
2日目 2/2に続く。
しっかりと晴れていた。
八峰の向こう、天狗の大下りから不帰の嶮の稜線のシルエットが美しい。
今日は仙人池に向かう。
予定では、今日は仙人池までで、あとはのんびりと思っていた。
けれど、コロコロと予報が変わり、晴れるのは今日のみとか…。
なので、仙人池ヒュッテに荷物をデポし、荷物を軽くして
池の平山に行くことにする。
その割には、出発が遅いのだが…。
本日の行動に備え、ワシワシと朝食をいただく。
ゴミを出さないように、普段なら食べない鮭の皮まで残さず食べる。
劔が美しい!
けれど、今回は見るだけ。
6時頃、劔沢を下ってゆく。
今回、山小屋に問い合わせてはいないが、色々調べた結果、
大丈夫だろうということで、アイゼン、ストック等は持ってきていない。
よっぽどガチガチじゃない限り、ちゃんと歩けると思ったからだ。
ただ、前日の劔沢小屋のスタッフのルート説明では、
平蔵谷と長次郎谷の間に急なところがあるというので、
それがちょっと気がかりだった。
けれども、結果的には、この時の雪渓の状況で、
自分程度の歩きができるなら、アイゼンもストックもいらないと感じた。
八峰と雪渓。
大きな雪渓を下ってゆく。
雪渓歩きなんて、本当に久しぶり。
一体、いつ以来なんだろうか?
それにしても、景色が雄大で、日本離れしている感じ。
今回は仙人池がメインだが、この雪渓も歩けて、本当に良かったと思う。
平蔵谷。
取り付く登山者の姿がチラホラ見える。
長次郎谷。
右手は八峰。
こっちから見ると、かなりのヴォリューム!
ナムの滝の手前。
ここがちょいと急だが、特別問題はなかった。
もっとも、転けたら、問題は生じるだろうけど…。
雪渓が崩壊し!?滝が出来ている。
そこは左岸の夏道を通るようにと、小屋の人に教わった。
滝が右岸側の谷から生じるものとばかり思い込んでいて、
一瞬そのまま下に下りそうになったが、おかしいと思い左手をみると、
左岸にしっかりと夏道ができていた。
そこを歩いてゆくと、真砂沢ヒュッテはすぐそこ。
雪渓の先に、真砂沢ヒュッテが見える。
再び雪渓の上を歩こうとすると、雪渓の、
どちらかといえば右岸よりを歩いていたおじさんが、
滝が見えるのにも関わらず、どんどんまっすぐ突き進んでゆく。
どこ行くの?滝があるのに…。
おじさんを観察してると、左右も確認しないでひたすら真っ直ぐ
突き進むような感じだったので、まさかとは思ったが、
ここで強引に滝の脇をよじっていったりして事故を起こされては
後味が悪いので、大声で何度も呼びかけた。
そしたら、何度か目にやっと気付いてくれ、夏道をおしえてあげたら、
そっちの方にいった。
けれども、夏道の取り付きポイントが自分ではうまくみつけられないらしく、
その辺をウロウロしてたので、これまたおしえてあげた。
それにしても、見ていて、ちょっと不安になるようなおじさんだった。
真砂沢ヒュッテに着き、休憩がてら手ぬぐいを買おうとしたら、
売っていなかった…。
小屋のおやっさんにどこに行くか訊かれ、仙人池と答えたら、
その次はと訊かれ、欅平と答えた。
そしたら、仙人池から欅平は10時間以上かかるから、
気をつけてな!と言われた。
う〜む…。最終日は祖母谷までの予定だから、もっと長いや。
気をつけないとな。
天気はビミョーみたいだし…。
真砂沢ヒュッテから仙人池に向かう道は、案外ワイルド。
内蔵助小屋から内蔵助平に向かう道に雰囲気が似てる気がする。
道脇の草に付いた露でズボンを濡らしながら、黙々と歩いてゆく。
なんだか面白い雲。
ちょっと秋っぽい。
道端の岩も、花飾りをつけておしゃれしてた。(笑)
どんどん道はワイルドになり、川の流れのすぐ上をへつるような場面も…。
二股。
この二股の橋の手前が、ルートがちょっとわかり難い気がした。
ほんの少し迷いそうになったが、慎重に辺りを見回すと、
この橋が少し先に見えたので、それを目指して歩いてきた。
橋を渡れば、ここからは結構な登り。
八峰を左手に見て、ほんのちょっとだけ三の窓雪渓方向に向かう。
すぐに右に折れ、仙人新道へ。
やはり、空がもう秋…!?
三の窓雪渓、いや、正確には氷河ですね。
それを懐に抱いた八峰、カッコいいです!
これを見たかった!
八峰の右手には池の平山。
このまま天気が良ければ、あのピークに今日行きます。
思っていたよりもキツい仙人新道を、大汗かきながら、
ひたすら登る。
いや〜、キツい!キツい!
けれど、左手に見る八峰が最高にカッコよくて、
たまに喚声をあげながら、しっかりと登る。
すると…、
右手に、赤い屋根発見!
仙人池ヒュッテだ〜!
ずっとずっと来てみたかった仙人池が、もうすぐ。
ヒュッテの背後には、後立山の峰々がどっしりと構えている。
いやはや、でも、なんか意外!
勝手な想像で、仙人池ヒュッテは、なんとなく高天原っぽい感じの
ロケーションかと思っていたから…。
想像以上に、良い場所に位置している気がする。
早くヒュッテに行きたいという気持ちが、足を速めさす。
振り返ると、中央左よりに針ノ木岳が…!
針ノ木岳、いつも船窪小屋から見てるけど、
反対側のこっちから見ても、カッコいい!
そして、その右手には、不動岳が…!
いつも船窪小屋から見る山々が、変わった姿で見られて、
ちょっぴり嬉しくなる。
漸く仙人峠へ…。
ここまで来れば、仙人池ヒュッテは、あと15分ほど。
もう楽勝です。
綺麗な木道(これは阿曽原温泉のスタッフが作ったらしいと後で知ることとなる)を
歩いて、仙人池ヒュッテへ…。
ヒュッテに着くと、山仲間の舞子さんが出てきた。
鈴の音で客が来たのだと思ったら、俺だったと…。
久々の再会を喜ぶ。
小屋のスタッフにも軽く挨拶。
荷物を部屋に置いて、早速仙人池へ…!
お〜!これが見たかった!
逆さ八峰の映る仙人池!
ここ数日天気悪かったので、この景色を見られるのはラッキーだと聞いた。
また、明日以降天気が崩れるらしいので、尚更ラッキーだったのかもしれない。
暫しこの景色を堪能した後、今日のうちに行っておいた方が良かろう
ということで、いらない荷物を小屋に置いて、池の平山まで
行ってくることにする。
2日目 2/2に続く。
by torajiro-joshu
| 2014-08-13 23:55
| 山歩き