寅次郎がゆく!

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船窪小屋、小屋閉め前後。 2013(2日目)

暴風雪はやみ、静かな朝を迎えた。

雪は思ったほど積もらず、1cm程度だった。
きっと、強い風に飛ばされたんだろう。

朝陽は見る暇がなかったが、
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槍、裏銀、水晶〜赤牛の山々が綺麗に染まっている。



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立山方面の山々も、そんなに雪は積もっていない。
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テーブルには、「ふなくぼ」
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劔、立山が、陽射しをあびています。
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裏銀、水晶〜赤牛も、陽射しをあびています。
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船窪岳から不動岳へと続く稜線の下は、未だいい感じに
緑、紅、黄と、樹々がそれぞれの色を見せています。
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小屋から七倉岳方面に少し登ると、富士山が見えます!
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大町の街の遥か向こうには、浅間や、根子岳、四阿山も見えます。
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小屋には、それほど着雪はしてません。
窓枠には、そこそこ着いてますが…。
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蓮華の上部は凍っていそうです。
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玄関の明かり取りの窓に反射して映る竜王岳!?
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どっしりとした不動の向こうの薬師も雪をかぶってます。

朝の景色を満喫した後は、小屋閉め作業。
男は主に外仕事、女は中仕事です。

仕事も順調に片付いてきたので、今年最後の水汲みに行きます。
当初はももっぱとKさんの女性二人で行くことになってたらしいのですが、
この時期は細かな落石が多いということなので、男の俺が同行します。

現在はチョロチョロしか水は出ていないということなので、
汲むのに時間がかかる為、俺が先に行って、汲んでおくことに。

水を汲んでいる間、細かな石が落ちてきます。
なので、水を汲む手先を見ながらも、上方からの
落石に注意しなければなりません。

ももっぱが来ました。
想像以上の水場の険しさにちょっとびっくりしたよう。

こりゃ、女性陣二人に水は汲ませられないな!と判断した俺は、
水を汲んだペットボトルを彼女らに持たせ、持ってきた空のものを
置いていかせることにします。
そして、最後の7本+3リッターを自分で持ってゆくことにします。

水の入ったペットボトルをももっぱが自分のザックに詰め、
持って帰りました。

次はKさん。
彼女が水汲み場に来るのも、滞在時間を極力短くする為、
ラスト1本の半分になった時に、こっちに来てくれ!とコールします。

それは、Kさんが水の入ったペットボトルをザックに詰め終わり、
俺が担ぐ用の水を汲んでいる時でした。

俺とKさんの間は50cmくらい。
斜面に向かって、俺、空きペットボトル数本、Kさんと
並んでる格好。
ペットボトルは、台状の岩の上に置いてある感じ。

Kさんが俺の、水を汲む手許を写真に撮ろうとしていました。
その時、静かだが、サーッだか、シューッだかいう音が
俺とKさんの間の、俺からみれば右斜め上から聞こえました。
瞬間、俺は殺気のようなものを感じました。(←マジ!)
声を出す間もないくらいの至近距離に…。
視界の中を拳大と思われる石が過り、俺とKさんとの間のペットボトルに当たり、
石はおそらく崖下に落ちていきました。
ペットボトルに当たった後、俺の腿とKさんの頭の間を石は
通り抜けていったようです。

正に危機一髪でした。
当たれば、ショックで下に落ちていたかもしれません…。

Kさんはその後すぐに安全地帯まで戻ることにしました。
一方、俺は、その後、ペットボトル4〜5本+3リッター…。

そうして汲んでる間にも、ポロポロ小石が落ちてきます。
その行方に注意を払いながら、水を汲んでいると、
年配の登山者が…。

汲んでいるので、ちょっと待っていてくれということと、
今しがたの落石の話をし、注意喚起しましたが、
「山だから、落石あっても仕方ない」とかヘラズ口をきいて、
全然聞こうとしません。
けれど、その話のあと、ゴルフボール大くらいの石が
そのオヤジの近くをかすめたら、ちょいと静かになりました。
痛い目にあわないと、わからないタイプのようです。

最後の水を汲んでいる時に、風に舞う落葉のように、
サササーと小石がパラパラパラパラと落ちてきました。

この時はもうそれが通り過ぎるのを待つしかなく、
それによる、もうちょっと大きな落石誘発がないよう、
半分祈るしかなかった。

あまりにも危険を感じたので、その場で水も飲まず、
顔も洗わず、すぐさま逃げるように、安全なところまで戻りました。

キャンプ場方向に戻る時に、また別の登山者が来たので、注意喚起。
そして、彼からの質問に答えていた。

すると、水を汲んで戻ってきたオヤジと一緒に歩くことになる。

このオヤジ、鼻っ柱が強いというか…。
飯豊育ちだから俺は強い!なんて、超威張っていたけど、
いくら烏帽子方向からこの日歩いてきたとはいえ、
かなりゼーゼーしていて、彼より+15kg近くの荷物を担いでる
俺よりも遅い感じなのに…。

七倉まで何時間で下りられるか訊いてきたので、
「コースタイム、俺もよくわからないけど、4時間くらいかなぁ。
物凄く速い人だと1時間ちょいだけど…」と答えると、
そのオヤジ、「じゃあ、俺なら1時間」って…。

ちょっと吹き出しそうになった。

「1時間って、本当に、めちゃくちゃ速いですよ!」
「俺は飯豊育ちだから…」

そんな人間を相手にしても仕方ないので、
「あ〜!そうですか!じゃあ、それで歩いてみて下さい」と流すと、
「いや〜、頑張って2時間くらいにしとく」って…。
まぁ、2時間でも速い方だぜ!って、俺は、心の中で言葉を呑み込んだ。

そのオヤジ、遅れてる仲間が来てから、小屋までキャンプ場利用料を
支払いに来るかと思ったけど、結局払いに来なかった。
当然!?翌日も…。
飯豊育ちは一人500円も払えないのかと、未だに俺はギモンに思ってる。

一登山者として、いや、一人の大人として言わせて貰おう。
たかだか500円くれぇを踏み倒すなんて、カッコ悪くねぇか!?
それが誇り高き登山者なの?
飯豊育ちというプライドがあるなら、500円くらい払えや!

俺は、たいして面白みがないかもしれない上州の中低山育ちだけど、
500円くらい払うぜ。

小屋に戻る途中で、Kさんに追い付く。
色々話すと、Kさんは俺と同級だった。

Hさんも同級だし、意外に多い若手!?(笑)

小屋に戻ると、鐘をならしてくれた。

なんとなく照れくさい気分になります。
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小屋周りの雪は融けたので、布団を包むシートを干していた。

夕陽が沈む頃になったので、外に出る。
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北葛と蓮華がピンクに染まる。
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陽は北薬師の肩へと沈んでいった。
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日没後のグラデーションが綺麗。
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夕食時、小屋の窓から見るグラデーションも最高やった。
写真では差がないけど…。

残りもので作ったという割には豪勢な夕食をいただいた後はお茶会。
この日もアコーディオン演奏会があったりして、盛り上がった。

そして、船窪のお父さん、お母さんの挨拶だけでなく、
小屋スタッフのともくん、しのぶさん、里実さんから
お父さん、お母さんへの挨拶。

めっちゃ感動的で、俺もウルッときた。
まわりのみんなもウルッときた模様。

あれはみんな泣きますぜ。

楽しくて、めっちゃあたたかいお茶会でした。

明日は、本当に小屋仕舞い。
そして、下山です。

船窪小屋最後の夜、外は満天の星空。
煌めきが小屋を覆い尽くしていた。
明日も晴れますように…。
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Commented by よしくに at 2013-10-18 07:02 x
素晴らしい朝を迎えましたね
こんな眺めはなかなか見られないですね
初冠雪の北アルプスの中にいられるなんて、
なんてうらやましいことでしょう
そして夕暮れも、最高!!
変な親父はどうでもいいとして
素晴らしい一日でしたね
最終日の下山は明日
小屋明けまでサヨナラですね
来年の小屋閉め、お供させていただきたくなりました
迷惑かな?
Commented by torajiro-joshu at 2013-10-18 20:59
★よしくにさん、こんにちは。
前日の暴風雪が嘘のような朝を迎えられました!
そういう意味では、ラッキーだったのかもしれませんね。

>来年の小屋閉め、お供させていただきたくなりました
迷惑かな?

小屋閉めボランティア体験したいということでしょうか?
だとしたら、そのことに関しては、即答はできません…。
まず、第一に、必ずしも自分が行くとは限らない。
第二に、「道しるべの会」の入会規約等が来年より
変わるらしいということ。
また、今回も本部のご厚意により友人の参加が認められたような
経緯があるので、自分の一存ではなんとも言えないからです。
すみませんが、ご理解下さい。
Commented by よしくに at 2013-10-19 15:40 x
そりゃそうですよね、かって言って済みません
何とか来年こそは、船窪小屋に泊まり烏帽子に行きたいです
Commented by torajiro-joshu at 2013-10-20 07:48
★よしくにさん、こんにちは。
気を悪くなさらないで下さいね。

来シーズン、是非船窪小屋に泊まって、
烏帽子まで歩いて下さい!
静かに歩けるコースかと思います。
Commented by ゆな at 2013-10-23 20:13 x
あそこの水場、確かに今にも落石しそうな感じがして見てるだけでも怖かった!
当たらなくてよかったね(>_<)
小さい石でもびっくりして滑落とかありそうだもんね。
どうにか整備できないもんかねーって難しいだろうけど。

変なおじさん、1時間とか2時間とか神の速さだぜ!笑
テント代払わない人っていっぱいいそうだよね…ひどいよね。
Commented by torajiro-joshu at 2013-10-23 20:32
★ゆなちゃん、こんにちは。
あの水場は、場所も勿論だけど、落石が心配だよね。
整備は極めて困難だろうなぁ…。

落石には当たらなくて良かったよ。

飯豊育ちのオヤジ、残念なヤツでした。
ああいうのは、本当に残念だよね。
帰りに小屋の前通るんだから、払っていけばいいのに…。
by torajiro-joshu | 2013-10-13 23:59 | 山歩き | Comments(6)

私、寅次郎の好きな山、温泉、食べ歩き、愛犬(パグ)等に関して気ままに綴っていきます。


by torajiro-joshu