長七郎山
今回は、でんさんのお薦めルートの大猿川周回ルート。
大猿川親水公園から長七郎を登り、下山するコース。
恥ずかしながら、このルートは知りませんでしたが、
初めてなので、どんなコースかとても楽しみです。
この日のメンバーはでんさんとでんさんの娘さん、俺の三人。
明るい雰囲気の親水公園から出発すると、
間もなく杉の林の鬱蒼とした道となる。
そこを過ぎ、尾根に取り付くと、明るい…というか、
未だ冬枯れの雰囲気を残したルートとなる。
とは言え、もう少し日が経てば、つつじの花満開の道となろうことが
容易に想像できそうなルートだ。
つつじの花の季節なら、さぞ楽しいことだろう。
未だ冬の気配を微妙に感じる山ではあるが、空の青さは春の色。
面白いコントラスト。
静かな山道をでんさんを先頭に、でんさんの娘さんがゆく。
荒山を目の高さに捉える。
幾分緑が見えた気がした。
長七郎山に向かう前に、銚子の伽藍に寄っていく。
銚子の伽藍を上から覗き込むようなかたちとなる崖の上へと続く道には、
残雪がところどころ残っていた。
歩く順番を時折変えながら進んでゆく。
でんさんの娘さんは、いきなり現れた雪にも無難に対応してゆく。
見ていて危なっかしいところもないので、安心である。
銚子の伽藍上部の崖の上から南方を望む。
遠くまでは、霞んで見えない…。
ただ、今日歩いてきた尾根はしっかりとわかる。
意外に長い…。
地蔵岳。
見慣れぬ角度からだけに、とても新鮮。
電波塔もよく見える。
崖の上からの展望を楽しんだ後、銚子の伽藍へと向かう。
低く茂る笹の中に道を下ってゆく。
銚子の伽藍は、すごく脆い斜面の脇を歩いてゆかねばならない。
沢に下りてからは比較的広い平坦な道をゆけばいいのだが、
進行方向左手からはポロポロと絶えず小石が落ちてくるので、
それに注意しながら歩く。
銚子の伽藍。
でんさんの話によると、先程いた崖の上から、
直接ここへ来ることが以前はできたようだ。
しかし、今は崩落が進み、今日のように迂回せねばならなくなったようだ。
この下が、深く切れ込んだ滝となっている。
もし落ちたら…、極めてヤバいだろう…。
滝の上には、まだ大きな氷柱がいくつも見受けられる。
里は桜が既に散ったとはいえ、やはり、山の上は未だ寒いんだなぁ…。
仮に土砂が崩落してきても、大丈夫と思われる場所で休憩。
でんさんにいただいた、あんぴんをいただく。
以前もいただいたが、やはり、ウマい。
ちょっぴり休憩した後は、バリエーション・ルートをゆく。(笑)
この上のおとぎの森を一先ず目指す。
短いとはいえ、登山道ではないだけに、さすがに歩き難い。
しかし、でんさん親娘は難なく通過。
さすがに、山慣れてますなぁ。
一面笹で覆われた、おとぎの森を通過。
長七郎山へと向かう。
また雪が現れた。
夏道と雪道のミックスのそれを黙々と歩く。
長七郎山からは黒檜山、大沼が間近に見える。
そして、その向こうには上州武尊が…。
暫しの展望を楽しみながらの昼食。
風もなく、穏やかなので、とても気持ちいい。
それにしても、長七郎山は久しぶり。
凡そ30年振りだ。
赤城は何度も来ているけれど、長七郎は地味な感じがして、
なかなか来なかった
けれど、今回来れて良かったと思う。
初めてきた時のような新鮮さがあったし…。
大休止の後は、小沼に下り、朝のルートより一本東の尾根を
下ってゆくことにする。
小沼は意外に観光客が多く、賑わっていた。
しかし、沼畔の道をゆけば、一気にひっそり。
今日一番の雪道をゆく。
小沼を後にし、帰りの尾根へと取り付くべく、歩いてゆく。
ルートは変われど、やはり冬枯れのような道を下ってゆく。
想像してた通り、結構長い。
そんなに生易しい道ではないが、でんさんの娘さんも上手に下ってゆく。
あれ〜っ!?こんなに長いのか!?と思ってる頃、
親水公園のそばに出た。
そこでは、咲き始めたばかりの桜が、
朝よりも多く花開かせていたような気がした。
今日歩いてきた山を振り返る。
意外に歩いたなぁ。
約30年振りの長七郎山は、初めてのルートでの再訪となった。
懐かしさよりも新鮮さが際立つルートだった。
でんさん、でんさんの娘さん、どうもありがとうございます。
おかげさまでとても楽しい山行となりました。
是非また御一緒しましょう!
[コースタイム]
大猿川親水公園(-/7:49)~銚子の伽藍(10:40/11:20)~
おとぎの森(11:49/11:55)~長七郎山(12:30/13:55)~
小沼~茶ノ木畑峠(14:52/14:55)~大猿川親水公園(15:59/-)