寅次郎がゆく!

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表妙義縦走敗退!?

この表妙義のルートは、一般の登山道としては国内最難関ルートの一つであり、
北アルプスの奥穂高~西穂高の縦走路より危険と思われます。
単純に技術のレベルだけで考えれば、要求されるレベルはこちらの方が上でしょう。
アプローチは楽ですが、ほぼ毎年死者も出ますし、安易に入らぬことをお勧めします。
また、ある山岳ガイドの記述によれば、無雪期の槍ヶ岳・北鎌尾根と
表妙義縦走の技術レベルは同等とのことなので、経験のある登山者ならば、
その難易度が容易に想像できるかと思われます。
一般登山道と言われてはいますが、限りなくバリエーションに近いルートという
位置付けと考えて、入山する場合には細心の注意を払う必要があると思います。


朝起きて、雨雲レーダーをチェック。

……。
……。
なんと!群馬では妙義の付近だけ雨雲がかかってる模様。
なんてこった…。(涙)

暫し考え、出発を少し遅らせることにする。

朝雨が残っても、やがて、晴れはしないにしても
曇りくらいまでは回復すると思ったからだ。

妙義に近付くに連れ、路面が濡れた跡が…。
また霧雨も落ちてきた…。

登山口近くの道の駅みょうぎに着き、表妙義の相馬山方面を見上げる。
……。
頭だけ雲の中だ…。
やはり、条件は良くなく、登山道及び岩場はウェット状態だろう。

ここでまた考える。

前回ここをフルに縦走した時も、若干ウェット気味だった。
それでも、ちゃんと縦走できた。
ならば、今回も可能と言えよう。
もしかしたら、上に出る頃には陽がさして、岩が乾くかもしれないし…。
ダメならば、エスケープルートから下山すればいい。

行くと決める。

妙義神社の登り口からは、結構登山者が多い。
大の字までで3人の単独行者に追い付いた。

イマイチの条件でも、結構みんな入山してんだなぁ。
もっとも、みんながみんな表妙義ルートを行くとは限らないが…。

傾斜はさほどキツくはないが、滑り易そうな、長い鎖のある坂をのぼると、
直に大の字へ。

大の字のある岩場は鎖が垂れてるが、
練習の為、鎖に触れず、登る。
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大の字。
間近で見ると、結構デカい。



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大の字より県内中心部方向を見る。

イマイチ…。
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今日歩く稜線を見上げる。

イマイチ…。
雲が思った以上に厚く、その雲に稜線の上の方が呑まれたり、
また、出てきたり。

紅葉は始まってきた気配か。

大の字を下り、先ずは稜線に取り付くべく、上を目指す。

奥の院でも鎖を使わず、登ってみる。

稜線手前で、人数の多い若者パーティをパス。

クライミングの感覚で登ってきている登山者ぽい。

ここは面白い場所で、クライマーっぽい登山者がいたり、
俺みたいな縦走メインの登山者がいたり。
更には、ここが極めて危ないコースとよく認識せずに、
入山する者がいたり。

まぁ、俺も後者と思われてんのかもしんないけど…。

クライマー風情のオヤジさんなんかから見れば、
俺も危険を認識できないバカ登山者と映るのか?
こちらから挨拶しても、ロクな挨拶をしてもらえないことが、
ここではとても多い。
オヤジさんに限らないけど…。
今回も、やはり、そういうことがあった。

俺から言わせてもらえるなら、登山スタイルの違いだと思うんだけどね。
俺は、基本的に、Light & Fast を指向してんだけど、
クライマーっぽいオヤジさん達から見たら、
安全性をスポイルしてるように見えんのかな?

でも、自分なら鎖だけで充分対応できると思ってるし、
実際にそれで難なく、素早く通過してんのだから、
さほど問題はないと思うんだけどね。

それより、たしかに難しいとこではあるけど、
クライマー気取りなのか何なのかわからんけど、
ビミョー感じる上から目線はやめてもらいたいな。

そもそも、本物だったら、こんなところでエラそーにしねぇだろ!って…。

あっ!ちなみに、これは、若者パーティの話ではありません。

見晴らしまで来ると、稜線の裏側が見える。
でも、今日は裏妙義さえ見えない。
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稜線反対側の裏妙義に繋がるであろう尾根は見えた。

屏風のような岩が結構な迫力。
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上まで来ると、樹々が色付いてます。

本日は、向こうに霞む山まで…。
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岩の白に樹々の紅や黄が映えます。

できるなら、青空がバックでこの景色を見たかった。
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大のぞき。

この下は、二段階で、長い下りの鎖場。
写真にはありませんが、落ちたら、ここもかなりヤバいでしょう。

先行するパーティがザイル利用で慎重に下ってたので、
それに合わせ、こちらは休憩とします。

それにしても、ここはどんな風に「のぞ」けるんだろう?
凄く迫力のある風景なんだろうか?
ここは前回もガスっていたので、どんな風景かわからない。

長い鎖場を、それを頼りに下る。
鎖が濡れていたせいか、手はその鎖の錆で真っ赤っか。
泥遊びしたような手になってしまった。
(なので、以後、写真はかなり減る。)
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ガスが薄くなった時に、相馬岳方面の肩のあたりが薄らと見えた。

かなり、迫力ありそうな雰囲気。

大のぞきからは、こんな風景がハッキリと見えるのだろうか?

大のぞきの下降点を越えてからは、一見普通の登山道をゆくようになる。
だが、よく見れば、谷に転がれば真っ逆さまみたいなところもあり、
あまり気を抜いてはいられない。
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さらに、ここから先は、やはり雨が降ったのだろう、
ウェット感が増してきた。

紅葉はまずまず。

タルワキ沢のコルを越え、相馬岳へ。

相馬岳には数パーティ、数人が休んでいた。

休んでも良かったが、また自分的には居心地が悪そうな雰囲気も感じたし、
後手を踏んで、渋滞にハマる危険性もあるので、先に進むことにする。

相馬岳からは、結構急な山道を下る。
薄暗い中をゆき、茨尾根のピークを越えて、下ってゆくと、
そこは先週も来た堀切。

そこからは、本日のメインの鷹戻しまで、今までと比べると、
ややゆるやかに登ってゆく。
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堀切の先で。
やはり、紅葉が始まってきています。

堀切の手前あたりからだろうか?左足の中指、薬指がひどく痛む。
数回立ち止まっては靴ひもを緩めたり、締め直したり。
おまけに、パンツは、樹々や笹に付いた雨粒のせいで、
かなり濡れている。
寒くはないが、決して心地良くはない。

痛みから、必然、若干ペースは落ちる。

イヤだな、足指が痛いままで鷹戻しは…などと考えているうちに、
鷹戻しの垂直梯子まで…。

梯子と短い鎖場を取り敢えず登り、最後の取り付きへ。
上から人が下りてこないのを確認した上で、登る。

岩は滑らなかったものの、鎖が雨のせいで濡れていて、扱い辛い。
まだ、気温がそんなに低くなかったからいいものの、かなりイヤな条件。

手足に神経を集中し、着実に登ってゆく。
一歩一歩。
すると、意外に呆気なく最高点へ。
なんだか、先週の下りの方が長く感じた気がする。
それでも、ここで気を抜いてはいけない。
トラバースを慎重にし、
比較的安全な場所までは…。

危険地帯を通過し、ホッと一息。

だが、それも束の間。
ピーク手前まで歩き、その手前から下降。
さらに、その先の二段の鎖場をくだる。

一段下ったところで棚となる。

そこで、金洞山方面から来たパーティとすれ違い。
彼等の到着待ち。
なので、ちょっぴり休憩。

休憩しながら、お互いの進行方向に登山者がいるか否かを情報収集。
どちらも近くにはいないらしいので、安心してゆく。(笑)

二段の鎖場を無事通過し、ピナクルも越え、金洞山の中之岳へ。

やはり、誰もいない。
とても静か。
展望もロクにきかず。
先週はクリアーに見渡せたのに…。

これまで、上の方はずっと雲の中だったのだろう…。
残念だ…。

この時、時間は11:40頃。
目標の12時はクリアーできた。

ここで、一思案。
また来た道を戻るか否か。

そう、今日はその為に表妙義に来たのだ。
表妙義縦走を往復する!?のが目的だったのだ。

妙義神社からここまで3時間ちょい。
復路も同じ時間と設定して、16時下山を目標。
ここから、西岳とのコルまで行き、そこから復路を歩き始めても、
それは不可能ではないと思われた。
足指の痛みも軽減されてきてもいる。

しかし…。
天気はこのままイマイチで、悪ければ、俄雨もあろう。
そして、また鎖場渋滞したら、パスしたパーティ、すれ違ったパーティの
数を考えれば、タイムロスは1時間ではきかないかもしれない…。

好条件に恵まれれば16時に下山可能かもしれない。
が、その可能性は極めて低い。

おそらく、パスするパーティ1〜2、すれ違うパーティ5〜6。
そのうちロープを繰り出すパーティはほぼ全部!?

ダメだな、こりゃ。
多分、下山は17時を大きく回る。
ヘタすりゃ18時過ぎかもしれない…。

ということで、ここで敗退決定!
表妙義縦走往復は、ここで終わることになった。

まぁ、仕方あるまい。
天気にも恵まれなかったし…。

機会あらば、またいつかチャレンジしてみよう。
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中之岳から西岳方面へと垂れる鎖を見る。

すると、そちらは、やはりいい感じに紅葉し始めていた。
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中之岳頂上から一瞬下が見えた。

来週こそは、いい紅葉が見られるかもしれない。

まぁ、来週は来れないだろうけど…。
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西岳とのコル付近は落葉が多い。
その中の紅葉の落葉が印象的だった。

なんだかんだ言って、もうすっかり秋なんだなぁ。

コルからは、これまた急な道を一気に下って、ハイカーでいっぱいの
石門広場まで戻った。

時間が早かったので、大砲岩付近まで行き、
雨露で濡れたパンツを乾かしがてら、ノンビリ。
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白雲山方面を見れば、いい感じに雲がかかっていた。

やはり、戻らなくて良かったのかも。
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金洞山方面。

あの上を歩いたのだから、いかに迫力ある場所か想像できましょう。

少しの満足と、少しの残念な思いを抱えながら、
道の駅みょうぎまでの道のりを歩き下った。

今回、本当に、表妙義を日帰りで往復してみたかった。
でも、残念ながら、片道しか歩くことはできなかった。
が、それも致し方あるまい。
そういう時もあるさ。
条件の良さそうな時に、またチャレンジしてみたい。



[コースタイム]
道の駅みょうぎ(-/8:22)〜妙義神社(8:27/8:32)〜大の字(8:56/8:59)〜
見晴らし(9:19)〜玉石(9:25)〜大のぞき(9:31)〜大のぞき下(9:34/9:41)〜
タルワキ沢(9:59)〜相馬岳頂上(10:08)〜堀切(10:41)〜鷹戻し上(11:06)〜
二段鎖場(11:16/11:24)〜金洞山[中之岳](11:42/11:52)〜登山ポスト(12:09)〜
石門広場(12:12)〜大砲岩(12:16/13:00)〜石門広場(13:08)〜
石門入口(13:13)〜道の駅みょうぎ(13:55/-)
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Commented by でん at 2012-10-29 00:06 x
2週続けての妙義山、お疲れ様!
大小山の往復だけでは足りず、妙義山まで往復とはビックリです(@_@)
いや物好きといったほうがいいのかも?!
目的を果たせなかったという意味では敗退ですけど
往路でシッカリ縦走しているのだから普通は敗退とは言わないですよ(^^)
妙義山の紅葉も上のほうでは始まっているのですね。
これから徐々に下に下りてくると地方紙も取り上げるでしょうから
益々人も多くなるかもしれませんね。
中間道なら私も歩けるので、久しぶりに行ってみたくなりました。
なるほど・・・そーゆーことか!
寅次郎さんの場合は、大坊山~大小山の時も妙義山で往復ですね(笑)
Commented by よしくに at 2012-10-29 07:23 x
厳しい縦走コースを往復しようとは、驚きました
ご自分の中では敗退なのでしょうが
でんさんと同じく思いました

拝読していて、益々行きたくなりました
今まで、行ってみたいけど の気持ちしかなかったので
詳しいコース調べもせず、地図さえ用意してなかった
これから真剣に計画して、今年は無理でも、来年には

日々の里山歩きにも気が入るってものです(笑)
Commented by torajiro-joshu at 2012-10-29 19:46
★でんさん、こんにちは。
ありがとうございます。
2週連続で妙義でした!?
もっとも、前回は半分でしたけど…。

表妙義縦走往復を企てるのは、やっぱ、物好きなんですかね?
まぁ、マニアっぽくて、いいんじゃないかと…。(笑)

今回はどうなんだろ?
目的達成ならずで、敗退っぽい気もしなくはないですが、
客観的にみれば、引き分けで勝ち点1といったところでしょうか?(笑)

11月の第一週の土日は、間違いなく妙義は混むと思います。
もし行くなら、駐車場に最悪でも9時前到着でしょうね。

そういや、妙義は3週連続ですよ。
もっとも、最初は大小山の、ですがね。(笑)

ところで、今更ながら。大小山がよくわかりません。
大小山って、赤城や榛名、巻機山みたいに、
山塊のことを指すんでしょうか?

大小山の中の一つのピークが妙義!?
国土地理院の地図では、妙義の標高のところが大小山っぽいけど…。
Commented by torajiro-joshu at 2012-10-29 19:53
★よしくにさん、こんにちは。
自分の中では敗退に等しい気がしますが、客観的にみれば、
まぁ、引き分けで勝ち点1くらいなもんでしょうか…。

表妙義は本当に面白いと思いますよ。
しっかり準備をして、是非!

よしくにさんの経験からすれば、充分に行けると思います。
by torajiro-joshu | 2012-10-27 23:59 | 山歩き | Comments(4)

私、寅次郎の好きな山、温泉、食べ歩き、愛犬(パグ)等に関して気ままに綴っていきます。


by torajiro-joshu