寅次郎がゆく!

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鹿島槍ヶ岳〜白馬岳縦走 2日目(冷池山荘〜唐松岳頂上山荘))

不安定な天気の盆休み。
下界にいる山仲間が送ってくれた情報では、
16日はなんとか天気がもつだろうとのこと。

一度はキレット小屋に泊まってみたかったのだが、
いかんせん、天気がもつとしたら、近過ぎる。

天気がいい時に、行けるとこまで行く!ということで、
もう二つ先の唐松岳頂上山荘まで向かうことにする。

唐松岳頂上山荘までは、小屋前の標識によれば、11:30!
かなりのロングコース。

なので、小屋にお弁当をお願いし、それを朝食とする。
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冷池山荘のお弁当。
ひじき、かんぴょう、でんぶ、錦糸卵の4色のお弁当。
酢飯ということもあり、さっぱり、食が進む。
しかし、あまり量は多くない。

なので、今回は朝食を自炊にしようと思っていたので、
持ってきたカップヌードルをみそ汁代わりに一緒に口にした。

そうすれば、カロリーもあるし、
荷物が少しでも軽くなるという一石二鳥だからだ。

それにしても、軽量化を図ったつもりなのに、
荷はあまり軽くなってなかった。
最終日の栂池のゴンドラに乗る前にした計量からの推測だが、
扇沢を出発した時のザックの重量は、おそらく13kg程度では
なかったかと思われる。

朝食を自炊にしようと担いできたからとはいえ、
最長4泊5日の計画で、ちょっと重かったんではないかと、
下山後に反省。

腹ごしらえをし、いざ出発!

と言っても、そんなに早い出発ではない…。
まぁ、暗いうちに歩くのは好きじゃないし…。




風が少しある中、青空の見える登山道を歩いてゆく。
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登山道脇は、たくさんの花が咲き、綺麗です。

キャンプ場の先からは、振り返れば、富士山も見えた!
天気、今週では一番いいとのこと。
期待できるか!?
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あれっ…!?
布引山、鹿島槍方面はガスに包まれている…。

これ、そのうち切れるよね!?
いや、切れる筈!と信じ、歩を進める。
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布引山頂上。

ガスってる…。
なので、いそいそと先に進む。
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鹿島槍、見えるか!?

いや、大町側からガスが上がり、今日も見えない…。

振り返れば…、
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種池小屋から向こうの山並みは見えている。

しかし…。
湧いてくるガスはとどまることを知らず、
それが濃くなりはするものの、薄くなることは知らないようで…。
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相変わらず、大町側からガスが吹き寄せ、
先ゆく登山者を飲み込みそうになる。

展望のあまりきかぬ中を黙々と歩く。
涼しいからいいや!と自分を慰めながら…。
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鹿島槍ヶ岳南峰頂上。

期待に反して、展望は全くきかず…。
なので、先を急ぐ。

次は北峰だ!
ガスが切れていることを望む。

南峰と北峰を繋ぐ吊尾根、
その南峰からの下りは、結構急。

冷池からの南峰ピストンが多いのか?
北峰へと向かう登山者は激減する。

吊尾根とキレット小屋へと向かう道の分岐の手前に来ると、
登山者が立ち止まり、ハイマツの辺でパシャパシャやってた。
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またも、雷鳥だ!(写真の右斜め対角線上に3羽います。)

ズームの付かない自分のカメラではよく写らないと知りつつも、
自分もパシャパシャやってみる。

この時の登山者と会話を交わす。
果たして、この方が、この後前後して歩いたり、
一緒にビールを飲むこととなる、よっしーさんだった。

分岐に荷物をデポし、北峰へ。

相変わらず、遠望はきかない。
けれど…、
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ブロッケン現象だ!(虹色の環の中に自分がいます。)

それにしても、ブロッケンを見たと登山者に話すと、
珍しいのを見られて良かったね!なんて言われるけど、
俺、結構な確率で見ている。

俺の中ではそんなに珍しくないし、正直言って、快晴の方が嬉しい。

またしても展望は楽しめなかったので、すぐに先に進む。
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八峰キレットへと続く登山道。

ここから先は更に急に、更に険しくなる。

一瞬、キレット小屋が見えた。

なんだ、やっぱ、そんな遠くないよな。
スムーズに悪路をこなせれば、1時間で着くと読んだ。
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途中、五竜岳が顔を出す。

おお〜!いいじゃん!
あそこではきっと大展望だ!

そう思ったのも束の間。
五竜はあっさりと、間もなく雲の中に消えた。

今回のこれまで登山道から比べれば険しいが、
慎重に行けば、それほど問題はないだろう。

左手に劔の頭から下を見ながら歩く。

それにしても、残念。
おそらく2600m位より上のところは、今日は雲の中のようだ。

イマイチの展望を眺めながら、八峰キレットの核心部へ。
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微妙な、梯子の橋!?
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両側から岩が迫る。
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鎖が連続し、梯子もまた現れる。
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キレット小屋が、かなり間近に見えてきた。
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とは言え、一直線に下れるわけではなく、
今度は大きな岩を巻いてゆく。
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小屋が真下に見える。

小屋すぐの、直下に見えてからの下りはスゴい。
もしかしたら、穂高岳山荘から奥穂へと繋がる、
すぐそばの道より険しいかもしれない。

ここで、先行してたよっしーさんに追い付く。
色々話すと、なんと!よっしーさんも群馬の方。
暫し、話をし、色々盛り上がった後、
今日唐松までの俺は、先に出発させてもらう。
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五竜方面に向かい、振り返る。
よく見る、キレット小屋の風景は、ここからなのか…。

山頂での好天を期待しつつも、徐々に高度を上げるにつれ、
またもやガスの中…。
残念ながら、進むべき道くらいしかわからない。
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G5付近までやってきた。

この辺、結構怖いらしいのだが、まわりが見えない為、
そんなものはあまり感じない。

とは言え、落ちたらヤバいのはわかるので、慎重さを失わずには歩く。

突然、羽音がした。
その方向を見ると、雷鳥が飛んでいた。
しかも、2羽。

雷鳥が飛ぶのを見たのは2度目。
昨年の早月尾根から劔岳に登った時以来である。

飛び立った雷鳥はいずれも子供らしかった。
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前方を見ると、親鳥が子供を探していた。

雷鳥の飛ぶ姿を見るのは、やはり、ラッキーなんだろうか?

Gナンチャラの辺に来ても、ガスは一向に晴れず、まわりは白いまま。

そうこうするうちに、五竜岳直下の分岐まで来てしまった。

荷物を背負ったままで山頂へ…。
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やはり、何も見えません…。

ガスが切れるのも期待できそうにないので、あっさり下山。
先ずは、五竜山荘へと向かう。
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下ってゆくと、五竜山荘が見えた。

嬉しいけど、嬉しくない。

今日は、ある一定の高さ以上は雲の中だったんだろうと、
自分を納得させながら下る。

五竜山荘に昼前に着く。
目安として、昼前に着いたら、唐松岳頂上山荘に向かおうと思っていた。
ちょうど予定通りに着いた。

山荘前のベンチで、唐松方面から来たという登山者の御夫婦と
情報交換しながら、山談義をする。

それにしても、ある程度下りると晴れている…。
しかし、山荘前は風が吹き抜けるのか、強く吹き抜けるそれが体を冷やす。

唐松岳方面へ向かうには、一度下ってから登りかえす。
このルートもアップダウンが多い。
まぁ、それでも、7月末の船窪〜烏帽子でそのへんは鍛えられてるので、
精神的なダメージは少ないままで歩き通せそうだ。
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唐松へはもうすぐ。
五竜方面を振り返る。
相変わらず…。

さっきの風はどこにいったのだろう?
五竜は相変わらず雲の中ではあるが、この辺は晴れて
陽射しが照りつけるので、暑い…。

それでも、あと少しと思い、休憩を入れずに頑張って登る。
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牛首までやってきた。

鎖の登りからトラバースと、思っていたよりも迫力ある。
最後に落ちたら間抜けなので、集中する。

これを越えれば、唐松岳頂上山荘。
目標の14時前に着いた。

思いの外、小屋は空いていそうでホッとする。

ここで、自分のすぐ前の登山者が、全くの同郷だと知る。
彼とはこの後何度も顔を会わせることとなる。

到着後、生ビールを飲んで、ひといき。
山の中で生ビールを普通に飲めるなんて、
なんていい時代になったものか。(感涙)
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唐松岳頂上山荘の夕食。

見た目も綺麗でとてもウマかった。

食事をしている時、窓の方を見ると…、
あれっ!?五竜山荘に宿泊すると話していたよっしーさんだ!

よっしーさん、翌日の天気がアヤしいということで、
下山に楽な八方尾根ルートを選ぶ為、唐松まで足をのばしたのだという。

夕食後、消灯前に、せっかくだからということで、酒を酌み交わす。
途中から、よっしーさんがお知り合いになったというnaoさんも加わり、
三人で楽しく酒を酌み交わしながらの山談義。

消灯までのほんの僅かな時間であったが、
三日間山小屋に泊まった中で、この日が一番楽しい
山小屋で過ごしたひとときとなった。



[コースタイム]
冷池山荘(-/5:28)〜布引山(6:14)〜鹿島槍ヶ岳南峰(6:47/6:55)〜
キレット小屋分岐(7:13/7:16)〜鹿島槍ヶ岳北峰(7:20/7:26)〜
キレット小屋分岐(7:29/7:39)〜八峰キレット小屋(8:23/8:51)〜
口ノ沢のコル(9:28)〜北尾根の頭(9:47)〜G5(10:29)〜
五竜岳頂上(11:09/11:18)〜五竜岳直下分岐(11:20)〜
五竜山荘(11:49/12:06)〜唐松岳頂上山荘(13:45/-)
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Commented by でん at 2012-08-23 12:31 x
相変わらず歩きは飛ばし過ぎでしょ(笑)
後立山に限らず、夏の北アはどうしても長野側からモクモクと雲がわいてきちゃいますね。
展望がないのはちょっと残念でしたがここを歩けて羨ましいなぁ~。
同郷の方との出会いは話も盛り上がっちゃいますよね(^^)

今週末、娘と歩く約束をしているので、どうせなら北アに使用かどうしようか迷ってます。
行くなら針ノ木か鹿島槍それか無難に燕を考えているのですが、近場の奥白根で済ませちゃうかも(^^;)
Commented by torajiro-joshu at 2012-08-23 22:36
★でんさん、こんにちは。
登山者が少なかったので、そこそこ早かったんでしょう。

天気悪いのは残念でしたが、涼しいのは良かったです。
太陽に照らされた時はキツかったですからね。
コースとしては、かなり面白かったです。
でんさんも是非!

週末、娘さんと北アルプス!?
いいじゃないですか!
泊まりなのかな?
いずれにせよ、楽しみですね。
Commented by よしくに at 2012-08-24 20:41 x
鹿島槍での展望を楽しみにしてましたが
私の時と全く同じでしたね
五竜からずっとガスの中、
岩を回り込んで、突然目の前に現れたキレット小屋に感激したのを思い出しました(振り返った写真)
私も、キレット小屋に泊まり
日本海に沈む夕陽や夕焼けを楽しみたいと思ってましたが
小屋の方が、まず期待できないでしょうの一言で
冷池まで行きました
Commented by torajiro-joshu at 2012-08-24 22:06
★よしくにさん、こんにちは。
鹿島槍と五竜では何も見えませんでした…。
まぁ、涼しいのは良かったですが…。

キレット小屋、凄いところにありますよね。
一度は泊まってみたかったなぁ。

そういえば、劔の「窓」越しに、
富山の街と思しき姿は見えたんですよ。
それはちょっと嬉しかったですね。

冷池は、キャンプ場からの眺めは最高ですね。
晴れていれば、あそこからの夕景も最高でしょうね。
Commented by あひる at 2012-08-26 06:36 x
二日目も楽しませて頂きました。
キレット小屋って、確かに凄い所に建ってますね。
それにしても、雷鳥=悪天 またも、ですね。
過去を思い返してみると、雷鳥に出会って快晴って
殆ど無かった気がします。
嬉しいのか悲しいのか・・・
Commented by torajiro-joshu at 2012-08-26 08:04
★あひるさん、ありがとうございます。
またも…です。(爆)

キレット小屋は、本当に凄いところにありますね!
その立地ばかり注目されがちですが、
ここからは意外に劔の眺めがいいんですね。
一度泊まってみたいです。

あひるさんならば、早朝扇沢を発てば、その日のうちに余裕で
キレット小屋に着くと思います。

それにしても、俺、今回毎日雷鳥を見ました…。
Commented by よっしー at 2012-08-26 14:54 x
今回、寅さんとほぼ同じ日程で唐松岳山荘まで歩きましたが、残念なのは、鹿島槍ヶ岳の美しい双似峰をはっきりと見ることができなかったことです(泣)。

爺ヶ岳からも五竜岳からもほとんど顔をだしてくれず、下山途中の丸山ケルンからちょこっとだけ見ることができました。

また、いつか会いに行きたいと思います。

良かったことは、やはり、雷鳥たちとの出会いですね。

カップルには初めて会いました。オスの方がどういう訳かまぶたの上に真っ赤なアイシャドーをしています。

やんちゃな子供を4羽も連れたファミリーにも会いました。餌の植物を食べるのに登山客が来ることも気がつかない子供達に「クークー」と鳴いて一生懸命面倒を見ているいる姿は、人間以上に母親の大変さがわかりました。

彼らにも、また会いたいものです。

Commented by torajiro-joshu at 2012-08-26 16:59
★よっしーさん、こんにちは。
翌日、白馬の頂上から鹿島槍を見ることができましたが、
俺もあの双耳峰をはっきりと見ることはできませんでしたよ…。
それは本当に残念でした。

でも、お互いに、いつかきっとその姿を
目にすることはできるでしょう。
きっと、その時までのお楽しみですね。(笑)

雷鳥には、たしかに何回も遇えましたね。
それは本当にラッキーでした。

動物って、結構オスの方が綺麗なんですよね。
それは免疫力の強さに由来するって、
何かの本で読んだ気がしますが…。
たとえば、キジなんかもオスの方が綺麗ですもんね。

それはさておき、雷鳥にもまた遇いたいですね。(笑)
by torajiro-joshu | 2012-08-16 23:59 | 山歩き | Comments(8)

私、寅次郎の好きな山、温泉、食べ歩き、愛犬(パグ)等に関して気ままに綴っていきます。


by torajiro-joshu