寅次郎がゆく!

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横岳

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雲沸く夏山に行きたい。
涼やかな風に吹かれながら、その風景が観たい。

今年の夏、アルプス級の山には未だ行ってない。

行こうと思う日に色々と用事が入ってしまったり…、
最近では、連日連夜の猛暑に負けて、
睡眠不足から毎朝頭痛を感じたりして、
なかなか行くことができなかった。

けれど、この日はなんとか行けそうだったので、
今後の山行計画の布石という意味も兼ねて、八ヶ岳に行ってみた。
(アルプス級の山に出かけるには、信じられない時間帯だったけど…。)



高原から見える八ヶ岳の稜線は、部分的には雲に隠れているものの、
概ね晴れていて、くっきりと見ることができた。

別荘地の中の遊歩道のような道から歩き始める。

別荘に遊びに来られたかのような年配の方に声をかけられる。
「どこまで行くんですか?」
「横岳までです」
「これからですか?随分遅い出発ですねぇ」
「……。ええ…。行けたらですけど…。天気が怪しかったり、
 体調が悪ければ、すぐに下山するつもりです」
「いいなぁ、若い人は…」
「(いや、全然若くないんですけど…)ハハハ…。では、失礼します」

年配の方の仰る通り、普通では、これからアルプス級の山の
稜線に向かう時間帯ではない。

だが、それを敢えて承知で、ダメならダメで、
その時その時の色んな状況を考えた上で、
行けるところまで行けばいいというような考えで、
稜線へと向かってみる。

突然、遊歩道脇の草むらが揺れ、黒い陰が遠ざかった。

ムム…。
緊張が走る。
一方、俺は立ち止まる。
果たして、それはカモシカだった。
良かった、熊じゃなくて…。

それにしても、カモシカは別荘地まで出てくるんだなぁ。

遊歩道を終え、ちゃんとした登山道から八ヶ岳の
主稜線方向を見ることができた。
しかし、雲に隠れたままだ。
でも、きっと頂上は雲の上と信じて、歩き始める。

苔むした風景は北八ヶ岳的だ。
針葉樹の道もそれと同じ。
展望は望むべくもない。

黙々と歩く。
展望がないという意味では味気ない気もするが、
苔むした風景も趣があって、なかなか良い。
ただ、前日雨でも降ったのか、濡れた登山道が気にかかる。

出発が遅かったので、ひたすら歩く。
写真もあまり撮らない。
立ち休みを数回して、腹が空いたのでソイジョイを歩きながら食べる。
すると、いつの間にかダケカンバの森になり、
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この間から稜線が見え始めた。
あの稜線は三叉峰か。

この先で、ちょっと休もうかなとも思っていたが、
もうちょっと頑張ってみることにする。
すると、森林限界を越え、
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ハイマツの向こうには硫黄岳が見えた。

北側から見る硫黄岳は荒々しい感じがするが、
南側から見るそれはなんともやさしげな感じ。(笑)

左右をハイマツに被われた登山道は、案外ザレていて、歩き難い。
ダケカンバの森辺りからそうだったのだが、この分だと、下りも滑りそうだ…。

三叉峰を間近に見て、あと一踏ん張りで頂上だ!と思ったら、
案外呆気なく、半踏ん張りくらいで頂上に着いた。(笑)
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三叉峰より横岳、硫黄岳。

下界(群馬)は連日の猛暑で、地獄のようだったが、
2800mも越えると、さすがに涼しい。
日向にいても暑くない。
まさに天国!(笑)

三叉峰頂上からの展望はまずまず。
赤岳、阿弥陀岳が見えたり隠れたり。
北アルプスの稜線は、ちょうどその辺りに雲がかかっているものの、
一瞬槍ヶ岳だけ顔を覗かせた。
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三叉峰より赤岳

昼飯休憩の後、横岳に向かう。
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横岳頂上

人はいないが、虫が多かった。
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雲の中の赤岳

くっきり見えるのは勿論いいが、
こんな風景もなかなかいい。
夏山の風景だ。
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諏訪湖方面

諏訪湖がぼんやりと見えた。
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赤岳(左)〜阿弥陀岳へと続く稜線
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三叉峰から赤岳へと続く稜線

なかなか険しい感じの道が続く。
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一方、硫黄岳方面は穏やか。
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と思いきや、山頂直下は案外険しい…。
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赤岳がまた顔を出した。
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チングルマの花穂
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トウヤクリンドウ
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コウメバチソウ!?
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タカネナデシコ!?
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ハナニガナ!?

稜線からの風景、夏空、花を暫し楽しんだ。

できれば、もっと歩いて、赤岳往復くらいしたかったが、
それには出発が遅過ぎた…。

おそらく、赤岳往復しても、暗くなる前には下山できようが、
夏の山の稜線歩きで、そこまで無理をすることもあるまい。
ただ、次回の為に、赤岳方面(日ノ岳!?)までちょこっと偵察。
次回はちゃんと早出して、しっかり歩くことにする。

再び、三叉峰まで戻り、そこからは長い尾根を一気に下った。

今回はトレランシューズで登ってみた。
登りはそんなに気にならなかったものの、
下山の時の石の上では何度も滑った。
ズリズリしながらの下山だったので、案外気持ちが疲れた。

これからも暫く続くであろう今年の暑さ故、
今年の夏山シーズンは比較的長いような気がする。
そうすれば、夏山に行けるチャンスも増える気がする。
そんな時に歩きたいロング・コースの為の布石という
意味合いもあった、今回の登山だった。

今回登ってみて、体力的に、登り時には問題なさそうに思えたが、
下山時には問題があるような気がする…。
膝の皿の内部が軽く痛い…。

ロング・コースのいくつかは歩けるだろうが、
残りのいくつかは微妙な感じ…。
それらを歩くのだったら、膝周りの筋肉をちゃんと鍛えて、
それからチャレンジした方が無難かもしれない…。



[コースタイム]
杣添尾根駐車場(-/11:04)〜三叉峰(13:11/13:33)〜横岳(13:42/13:48)〜
三叉峰(13:59)~日ノ岳!?南2800m付近!?(14:12/14:15)〜三叉峰(14:27)〜
杣添尾根駐車場(15:39/-)
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Commented by けろぼうず at 2010-09-03 00:41 x
横岳に行ったんですね!
私も最初登った時は、杣添尾根からでした。
登りは確かにあっけなく着いたような気がします。
その後赤岳へ行き、真教寺尾根から下山しました。
下りがやたら長く、リフトにも間に合わず、スキー場の真上から
歩いて下り、ヘロヘロになったことを覚えています。
しかし寅さん、さすが健脚ですね。
登りも下りも速すぎですな( ̄0 ̄; )

Commented by asagao314 at 2010-09-03 01:13
連日の猛暑を忘れてしまいそうな山からの風景!!
癒される~~

登山記録を読んでると、自分で歩いてる気分になったよ。
まずはイメトレから入ります^^
Commented by takebow at 2010-09-03 03:20 x
やはり稜線から雲わく景色は最高ですね。八ヶ岳を楽しまれて良かったですね。それにしても健脚なので、吃驚しました。あの時間から登り初めて、日帰りとはスゴイ。
Commented by くに at 2010-09-03 06:29 x
思い立ったように行ける距離に八ヶ岳がある幸せ いいな~
これが率直な実感です
阿弥陀から硫黄岳まで歩いたときのことを思い出しながら
雲枠写真楽しませて貰いました
ロングコースはどちらに行かれるのかな?
膝 ご自愛下さい
Commented by torapoe at 2010-09-03 21:00
寅次郎さんも八ヶ岳へ行かれたんですね。いいなぁ。
けろぼうずさんの日記を羨ましく拝見したのです。
寅次郎さんのは所謂、カモシカ山行ですね~(笑)
それにしても今年は熊の目撃情報が多いそうで、ドキッとしちゃいますよね。
Commented by torajiro-joshu at 2010-09-03 21:21
★けろぼうずさん、こんにちは。
はい、行ってきました。(笑)

杣添尾根は、展望はほとんど望めないものの、
一気に頂上付近の主稜線に出ることができるのはいいですね。
意外にあっさり主稜線に出てしまい、ちょっとびっくりしました。

「真教寺尾根」も長そうですよね…。
「スキー場の真上から歩いて下」るのは、案外キツそうですね…。

>しかし寅さん、さすが健脚ですね。
登りも下りも速すぎですな( ̄0 ̄; )

いやいや、たいしたことないです。
登山道が空いていましいたし、
けろぼうずさんが先日行かれた黒戸尾根日帰りと比べれば、
全然たいした距離じゃないですしね。
自分が黒戸尾根日帰りをしたら、おそらく、
下りでダメになるんじゃないかと…。
Commented by torajiro-joshu at 2010-09-03 21:26
★たまちゃんさん、こんにちは。
八ヶ岳は、高原も山も涼しかったですよ〜!(笑)
「涼しい」という言葉の意味を思い出しました。
ここ数週間、すっかり忘れていたので…。

>登山記録を読んでると、自分で歩いてる気分になったよ。
まずはイメトレから入ります^^

ありがとうございます。
真似してはいけない山行例(出発の遅さという意味で…)ですが、
「イメトレ」の役に立てば幸いです。(笑)
Commented by torajiro-joshu at 2010-09-03 21:32
★takebowさん、こんにちは。
ありがとうございます。
涼しいし、とても楽しかったですよ。(笑)

夏空の青と白い雲の風景は、やはり、いいもんですよね。(笑)

>あの時間から登り初めて、…

基本的に、これは良くないですね。
本当はもうちょっと早く出発しなきゃ…ですよね。
下山時間もちょっと遅かったし…。
Commented by torajiro-joshu at 2010-09-03 21:40
★くにさん、こんにちは。
う〜む…。
微妙な距離ですけどね…。
でも、前夜に準備しておけば、家を5時頃出発しても
なんとかなるかもしれないくらいの距離ですね。
そういう意味では恵まれているのかもしれません。

「阿弥陀から硫黄岳まで」のコースも楽しいことでしょう。
単独で、車によるアプローチ山行だと、制約があり、
なかなかそういったルートはとれませんが、
自分もいつか歩いてみたいですね。

「ロングコース」は…、いろいろですね。(笑)
仙塩尾根も歩きたいし、栂海新道も歩きたいし、
中央アルプス縦走なんかも楽しそう。

>膝 ご自愛下さい

ありがとうございます。
Commented by torajiro-joshu at 2010-09-03 21:48
★とらぽぉさん、こんにちは。
漸く行ってきました〜。(笑)
本当は赤岳も往復してきたかったんですが、あの時間に出発では…。

>けろぼうずさんの日記を羨ましく拝見したのです。

あっ!俺も羨ましいと感じていました。
黒戸尾根日帰りなんて、辛そうだけど、
とても楽しくもありそうですもんね。

>寅次郎さんのは所謂、カモシカ山行ですね~(笑)

ハハハ…。
そんなのカッコいいもんではないです。
出発が遅かったので、速攻登山にならざるを得なかったというのが正しいと思います…。

>それにしても今年は熊の目撃情報が多いそうで、ドキッとしちゃいますよね。

そうですよね…。
結構出てるみたいですもんね。
自分がよく行く桐生市の吾妻山でも、先日初めて猿の小さな群れを見かけましたし、
野生動物も猛暑の影響で山で食べ物がとれず、里まで下りてきてるのでしょうか?
by torajiro-joshu | 2010-08-29 23:59 | 山歩き | Comments(10)

私、寅次郎の好きな山、温泉、食べ歩き、愛犬(パグ)等に関して気ままに綴っていきます。


by torajiro-joshu